Publisher side / Bidding ~ 連載:Criteoの進化 VOL.3

更新日 2022年06月30日

インプレッション本来の価格を把握でき、同時にレイテンシーも改善

Criteoは広告主向けのソリューションのみならず、広告を掲載するパブリッシャー(メディア)の皆様向けのソリューションにも力を入れており、専門チームを設けてパブリッシャーの皆様の収益最大化に取り組んでいます。なぜCriteoはサプライサイドにも力を入れているのか?それは我々が最大限のパフォーマンスを発揮するために必要不可欠だからです。

AIエンジンが適切な相手と適切な商品を見つけたとしても、適切なタイミングで広告を届けられなければ意味がありません。そのためにも、我々は配信面の充実だけでなく、あらゆるチャネル・デバイス・フォーマットなどに対応できるようにソリューションを強化してます。

中でも近年、我々が力を入れている主力ソリューションの1つである「Criteo Direct Bidder」は、ヘッダービディングの分野で業界トップクラスの高評価を得ており、世界中のパブリッシャーの皆様にご活用いただいています。

2015年頃にヘッダービディングが登場する以前は、パブリッシャーは広告枠をマネタイズするためのアドエクスチェンジを1つに絞るのが一般的でしたが、この方法には、適切な広告を配信できないケースや、手数料が余分に支払わざるを得ないケースがあり、問題視されていました。

ヘッダービディングはこれらの問題を解決するために開発されたシステム。ヘッダービディング専用タグをウェブサイトのHTMLに設置すると、通常のアドサーバーよりも先にヘッダービディング専用のサーバーに広告リクエストを行って高単価な広告を決定し、その広告を通常のアドサーバー内にある広告と競わせ、単価が高い方の広告を配信することができるようになります。

つまり、ヘッダービディングを導入することによって、パブリッシャーの皆様は、以下のようなメリットを享受することができるのです。

1)インプレッション本来の価格を把握できる

配信される広告は純粋な競争で決定されるので、パブリッシャーの皆様はインプレッション本来の価格を把握することができます。

2)最も高い価格で入札する広告主を把握できる

インプレッションの価格をパブリッシャー自らが決定でき、最も高い価格で入札する広告主を見極めることができるようになります。

3)レイテンシーを改善できる

ヘッダービディングでは同一のインプレッションに対して一斉に広告リクエストを送るため、広告リクエストの頻度を減らすことができ、結果としてレイテンシーのリスクを軽減することができます。

さらに、Criteoでは2019年、Criteo Direct Bidderについて、スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末上でのウェブページを高速で表示させるAMPとの互換性強化を実現しました。これにより、ヘッダー入札を通じてAMPの広告在庫にアクセスすることが可能になり、より効率的にモバイル広告の収益パフォーマンス向上へと導くことができるようになりました。

不透明な入札メカニズムを排除、予算の有効活用とレイテンシーリスクの回避を同時に実現するCriteo Direct Bidderをぜひご活用ください。