よく観るテレビ番組のジャンル、3位は情報番組・ワイドショー、2位と1位は?

更新日 2022年02月24日

好きなジャンル=よく見るジャンルではない?

若者のテレビ離れが指摘されていますが、それでも日本のほとんどの家庭にはテレビがあり、テレビ番組を日常的に楽しんでいる人も大勢います。どんなジャンルの番組が、人気を集めているのでしょうか?CCCマーケティング総合研究所が2021年9月に全国の16歳~69歳の男女を対象におこなった「生活者意識調査:テレビの視聴は一人で?みんなで?~テレビ番組に関する調査~」によると、よく見ているジャンルの第1位はニュース/報道で65.2%、2位はバラエティ(お笑い含む)で44.2%、3位は情報番組/ワイドショー32.6%でした。一方、好きなジャンルは1位がバラエティ(お笑い含む)で37.0%、2位はニュース/報道で27.5%、3位が国内ドラマ(刑事・ミステリー)でした。この2つのランキングを見比べると、よく見ているジャンル=好きなジャンルではないことがわかります。例えば、よく見ているジャンルで3位にランクインした情報番組/ワイドショーが、好きなジャンルでは11位(14.3%)と低い結果になっています。

出典:CCCマーケティング総合研究所プレスリリース

継続的に見ているのはドラマやアニメ

特別好きなジャンルでなくても「よく見る」ケースとしては、視聴が習慣になっていたり、たまたま見ておもしろかったもの、情報収集など「見て楽しむ」以外の目的で視聴するケースなどが考えられます。確かに、通勤時間前に朝食を食べながら時計代わりになんとなく情報番組をつけっぱなしにしたり、天気予報をチェックするために情報番組を見るのが習慣になっている家庭は多いですよね。

同調査で番組のジャンル別に視聴状況や視聴環境について聞いたところ、「情報番組/ワイドショー」と「ドキュメンタリー」は「たまたま番組を見つけて視聴」の回答が「継続的・定期的な視聴」を上回りました。「情報番組/ワイドショー」は「好き」とまではいかなくとも、興味のある内容が放送されているときに、積極的に見る視聴者が多いのかもしれません。

一方、好きなジャンルの5位にランクインした「アニメ(国内)」は、「継続的・定期的に見ている」が「たまたま見る」を大きく上回っています。たとえば、長年、日曜日の夕方に放送されている「ちびまるこちゃん」や「サザエさん」のように、継続的に視聴されている番組が多いようです。

家族など誰かと一緒に見ることが多いジャンルについては、「バラエティ」「ニュース/報道」が突出しています。たしかに、バラエティやニュースは、リビングや食卓で家族と一緒に見ることが多いですよね。その一方で、「誰かと一緒に見ることが多いジャンル」については「あてはまらない」との回答が2割を超えており、個人で楽しんでいる人が一定数いることも見て取れます。最近では各放送局が見逃し配信サービスを提供していること、テレビ番組がPCなど他のデバイスでも見られるようになっていることから、家族で一緒に住んでいても、それぞれが自分の好きなタイミングに好きな方法で、テレビを見ているという家庭も珍しくないのかもしれません。

出典:CCCマーケティング総合研究所プレスリリース

日米ともに動画配信の視聴時間が大幅に増加。その理由は?

テレビ以上に1人視聴が定着しているのが、動画配信の視聴です。新型コロナウイルス感染拡大を機に、動画配信サービスを利用し始める人が、世界中で急増しています。Criteoが2021年に全世界の9000人(うち1000人は日本人)を対象に行った調査で「コロナ前にくらべて有料動画配信サービスに費やす時間が増えましたか?」と聞いたところ、アメリカでは63%が、日本でも66%が「増えた」と回答しました。無料動画配信サービスの視聴についても、アメリカで35%が、日本では61%が「増えた」と回答しています。

動画配信を視聴する時間が急増している理由は、「コロナ禍でおうち時間が増えたから」というだけではありません。特に日本ではミレニアル世代を除くすべての世代が、動画配信を視聴するようになった理由として「無料コンテンツが充実しているため」が最多となっています。場所や時間を問わずに見られる、上質な無料コンテンツが増えていけば、今後コロナ禍が収束したとしても、テレビ視聴→動画配信視聴へのシフトは続くものとみられます。当然、これまでテレビに向けられていた広告費を動画広告に回す動きも出てくるでしょう。Criteoでは、このほど動画広告に関心をお持ちのマーケターの皆様のニーズにいち早くお応えすべく、動画広告についての独自のリポート「動画とコネクテッドTVを取り巻く現状」をまとめました。動画配信サービスを利用している日本人を対象におこなった調査結果をもとに、動画広告に関するトレンドを詳しく分析しています。

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