デバイスの多様化で消費者実像把握が困難に
電車の中ではスマホでニュースを読み、帰宅後はPCでショッピング、夜はタブレットでEラーニングに励む・・・、こんな風に一人の消費者が複数のデバイスを持ち、用途やシーンに合わせて使い分けることが、ごく当たり前に行われるようになっています。そして、それは消費者の消費行動を大きく変える結果となりました。例えば、スマートフォンで商品を閲覧したあと、PCを使って商品の価格比較をし、またスマートフォンに戻ってブランドのアプリで商品を購入する、といった具合に、商品の閲覧→コンバージョンに至るまでのショッピングジャーニーが複雑化し、マーケターにとっては、消費者の実像を把握することが非常に困難になってしまったのです。
消費者を深く理解し、消費者にとって最適なマーケティング施策を
この問題を解決するために開発されたのが、複数のデバイス間での消費者識別を可能にする特殊なネットワーク技術です。これらの技術を使えば、例えば「○○さんは、Aというデバイスと、Bというデバイスを利用している」ことがわかるので、顧客の商品認知、検討から購買に至るまでのショッピングジャーニーのプロセスがより正確に把握できるようになり、マーケターに大きなメリットをもたらします。たとえば、○○さんがPC上で動画を見た直後に商品を購入した場合、ショッピングジャーニーの全体が見えない場合、「動画が収益に貢献した」と判断してしまいがちですが、○○さんが動画を見る前にスマホ上でその商品のディスプレイ広告を見ていたことが分かれば、収益に貢献した広告は動画とディスプレイ広告の2つだったことがわかり、少なくともその2つには予算を投入すべきであることが分かります。
このように、複数のデバイス上に散らばった消費者のデータを効果的につなぎ合わせることができれば、ターゲットを絞り込むための情報が増え、最適にパーソナライズされた広告やレコメンド広告を表示するなど、より消費者に寄り添ったマーケティング施策を打つことが可能になります。これこそが、デバイスではなく人を基点にするマーケティング、People Based Marketingであり、今、世界中のマーケティング業界で、このPeople Based Marketingへの流れが加速しています。日本でも、大手広告代理店の電通が2018年5月“人”基点でコンテンツマーケティングを統合・高度化する「People Driven Content Marketing(ピープル・ドリブン・コンテンツ・マーケティング)」サービスの提供を開始し、話題を呼んでいます。
Criteoでは、すでに一人ひとりの顧客に合わせて最適にパーソナライズした広告クリエイティブを瞬時に作成、デバイスをまたいで最適なタイミングで表示できる技術を確立、独自のソリューションをフルファネルでお客様に提供しています。CriteoならではのPeople Based Marketing ソリューションをぜひお試しください。世界最大級のデータセットと優れたエンジンを駆使して、お客様のニーズに合わせた最適なソリューションをご提案いたします。