オンデマンドウェビナー「オンラインとオフラインが融合したショッピングの潮流」

更新日 2024年04月04日

Criteoは、去る2月17日と18日に開催された日本最大規模のEC・通販業界のイベント「イーコマースフェア2022に出展、社員2名が講師を務めるセミナーもオンライン開催いたしました。本ブログでは、Chief Solution Strategist 岸本 庄史による「消費者はどこで買い物をしているか オンラインとオフラインが融合したショッピングの潮流」の概要をご紹介します。ウェビナーはオンデマンドでご覧いただけます。

ショッピングシーン3つのトレンド

Criteoでは、消費者の過去と現在のショッピングパターンに基づき、彼らが今、どのように商品を発見して購入しているのかを予測しています。

トレンド① Eコマースの勢いは世界中で継続

2021年、Eコマースの売上は2020年比で+28%と、引き続き順調に伸び続けています。小売売上に占めるオンライン売り上げの割合も、2018年は14%、2019年は16%、2020年は19%と増加傾向が続いています。言うまでもなく、Eコマース拡大最大の要件は、コロナ禍です。コロナ前後(2019年7月と2021年7月)で比較してみると、Eコマースの売上は全世界で24%、北米・中南米で35%、欧州・中東・アフリカで18%、アジア太平洋地域で22%も伸びています。

②あらゆるチャネルで「新たな商品との出会い」が加速する

ショッピングのチャネルが多様化していることも、注目すべきトレンドの1つです。Criteoが2021年におこなった調査で、「最近購入した商品を最初に見つけた場所はどこですか?」と聞いたところ、最も多かったのは「検索エンジン」(39%)、次いで「実店舗」(33%)、ブランドのウエブサイト・アプリ(32%)、小売業者のウエブサイト・アプリ(29%)、オンライン広告(26%)でした。オムニチャネル化が進む一方で、ECショッピング全盛の今でもなお、多くの人にとって「実店舗」が商品との最初の出会いの場となっていることがよくわかる結果となりました。また、年代別に見ると実店舗とオンラインを併用して購入している、つまりオムニチャネル消費を牽引しているのは、ミレニアル世代とZ世代など若い世代であることもわかりました。

トレンド③「実店舗」が消費者の支出や人々の興奮を掻き立てる

実店舗は新しい商品の出会いの場となっているだけでなく、ショッピングジャーニーの最終段階にいる人、つまり購入の準備が整っている人にとっても、魅力的な場所です。実際、Criteoの調査によると、アメリカではコロナによる営業自粛が終わった後、オフラインの売上がオンラインの売上を上回る状態が続いています。つまり、「実店舗が営業していれば、オンラインではなく実店舗で買う」という人が多い傾向にあるということです。また、消費者の半数近くが、オンラインで購入して実店舗で受け取る「クリック&コレクト」を利用する理由について「配達の遅れを回避できるため」と回答しています。オンラインショッピングは、注文こそ手軽にできるものの、実際に商品を入手するまでには一定の時間がかかります。その点、実店舗では支払いとほぼ同時に、すぐに商品を手に入れることができます。クリック&コレクトはオンラインと実店舗、それぞれの長所をうまく組み合わせたショッピング方法として定着していくものとみられます。

Criteoの調査ではもう1つ、実に興味深い結果が得られました。それは、オムニチャネルの(オンラインでも実店舗でも買う)消費者は、「実店舗のみ」や「オンラインのみ」の消費者に比べて買い物の頻度が高いこと。しかもコロナ禍を経て、その頻度が上がっていることです。

Criteoのオムニチャネル ソリューション

Criteoでは、コロナ禍を経てますます存在感を増しているオムニチャネルの消費者に着目したソリューションを、いち早く開発、グローバルで順次リリースしています。現在ご提供しているオムニチャネル・ソリューションは次の3つです。

①Drive-to-Store

店舗購買促進用のソリューション。お客様の顧客に関するオフラインの購買データもとにオンラインでキャンペーンを展開し、実店舗への来店を促します。

②Store-to-web

実店舗の顧客データをもとにオンラインでキャンペーンを実施し、実店舗ユーザーのオンライン購入を促します。

③クリック&コレクト

店舗のIDとユーザーのIDを紐づけてオンラインキャンペーンを実施し、オンラインでの購買と店舗での受け取りを促し、店舗での「ついで買い」など、さらなる購買行動も促進します。

また、Criteoではオフラインでのユーザーの位置情報とオンライン上の行動データを組み合わせて、ユーザーの興味・関心やニーズを読み取り、それにあわせたキャンペーンを展開するソリューションも、開発しています。これらのオムニチャネル・ソリューションは、まず欧米先行で導入されており、日本でも今後、順次導入していく予定です。オムニチャネルでのデジタルマーケティングに関心のある方は、ぜひCriteoまでお問い合わせください。

以上、Eコマースフェアで配信されたウェビナーの概要をかいつまんでご紹介しました。詳細が気になる方は、オンラインで全編をご覧いただくことができます。

こちらから、ご視聴ください。