早いもので、もうすぐクリスマス。11月に入ってECサイトなどでは、早くもホリデーシーズンのセールが始まっており、そろそろ、プレゼント選びを始めている人も多いのではないでしょうか。中でも悩ましいのは、子どもたちへのプレゼント選び。というのも、最近はサンタクロースの存在を信じている年齢の子どもたちですら、オンラインで勉強やゲームをしたり、YouTubeやオンライン配信のアニメを観たり、とオンラインで過ごす時間が増えているから。靴下に入れることができ、かつ子どもたちが喜んでくれそうなプレゼントを見つけるのが難しくなってきているように思われます。小さな子どもがいる家庭では、どんなおもちゃを買ってあげているのでしょうか。エンターテイメント総合会社・株式会社ハピネットが行った玩具についての調査結果から、紐解いていきましょう。
急激に市場が伸びている「ハイテク玩具」
まず、ここ数年の玩具をめぐる動向として一番のトピックスは「ハイテク玩具」の売上が急増していること。株式会社ハピネットの調査によると、株式会社バンダイの「たまごっちSmart」シリーズや株式会社タカラトミーの「ぷにるんず」など、ウェアラブルやタッチ液晶を搭載した電子玩具のヒットにより、ハイテク玩具の売上は2019年度からの3年推移で190%と、約2倍に拡大しています。また、漢字や計算、英語、プログラミングなど、様々な学習メニューを搭載するパソコン・タブレット系玩具の売上は、3年推移で154%と、約1.5倍もの伸びを記録しました。2020年から小学校でプログラミング学習が必修化されたことの影響もあり、親側の「パソコンに慣れさせたい」という思惑と、子どもたちの「大人みたいにパソコンを使ってみたい」という憧れが、うまくマッチングしているのかもしれません。
ハイテク玩具売り上げのピークは11月~12月
急激に拡大しているハイテク玩具市場ですが、年間を通じて満遍なく売れているわけではありません。ハピネットが2021年の各月の売上上位30商品から「パソコン・タブレット系玩具」を抽出し、1月から10月の売上金額と11月から12月の売上金額を比較してみたところ、平均して約7倍もの差があることがわかりました。パソコン・タブレット系玩具は1万円後半から2万円台の高額商品が多いため、クリスマスプレゼントに購入されるケースが多いことが見て取れます。
ハピネットでは、2022年もこの傾向が続き、昨年同様にパソコン・タブレット系のハイテク玩具がクリスマスプレゼント用の人気商品になるだろうと予測しています。
同社が今年のヒット商品になると予測しているハイテク系玩具には、例えば次のようなものがあります。「玩具」とはいえ、そのハイテクぶりに驚かされますね。
ヒット予想商品 「ディズニー&ピクサーキャラクターズ ラーニングマイスイートパソコン」(バンダイ)価格21,450円(税込)
ディズニーの世界観で楽しく学べるパソコン型ラーニングトイ。国語や算数などの基礎科目に加えて、英語はリスニングやCLILを採用したメニューが充実。プログラミングメニューも新規収録され、入学準備にぴったり。ダイヤカットのキラキラマウスと画面枠もキラキラの豪華なデザインです。形状は通常のパソコンと同じなので、「大人のように自分のパソコンが欲しい!」という子どもが大喜びしそうですね。
ヒット予想商品 「すみっコぐらし Wi-Fiでつながる!みんなとつながる!すみっコパッド 8インチ」(アガツマ)価格:25,300円(税込)
出典:株式会社ハピネットプレスリリース ©2022 San-X Co., Ltd. All Rights Reserved.
8インチの大きなカラー液晶画面は静電容量方式で、付属のタッチペンや指で操作が可能。Wi-Fiに接続すると、学習やゲームのアプリでランキングを確認したり、お友達とアイテムを交換したりできるようになります。小学館監修の豊富な学習問題で、楽しみながら勉強に取り組むことができるのが特長。高機能なだけに「玩具」といえども、なかなかのお値段です。
ヒット予想商品 「VITAL BRACELET BE デジヴァイス-VV-」(バンダイ)価格:8,800円(税込)
出典:株式会社ハピネットプレスリリース ©本郷あきよし・東映アニメーション ©本郷あきよし・フジテレビ・東映アニメーション ©BANDAI
歩くことで様々なキャラクターと出会うことができ、運動を通してキャラクターの育成を楽しめるガジェットトイ。別売りの連動アイテム「BEMEMORY」を本体に使用することで、お気に入りのキャラクターたちとともに毎日の生活を楽しむことができます。本体はIPX4相当の防水仕様で、雨や水しぶきも気にせず運動を楽しめます。
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では、今年の玩具市場のクリスマス商戦は、いつから本格化するのでしょうか?調査をおこなったハピネットでは、「クリスマスイブとクリスマス当日が土曜日、日曜日と重なるのは2011年以来、11年ぶり。店舗での購入は直前にプレゼントとして商品を購入する層が多いことから、12月第4週(12月23日、24日)に集中する」と予想しています。ただし、別の調査ではクリスマスプレゼントは「ECで購入する」とした人が全体の8割を超えています。ECの場合は配送期間がかかるので、遅くともクリスマスの前週にはオンラインで注文をする動きが活発になると見られます。
今年のクリスマスプレゼント商戦はまだ始まったばかり。Criteoでは、今年のホリデーシーズンの売上増を目指すマーケターの皆様のために、ホリデーコマースレポートを作成しました。年末年始の商戦期をいくつかのフェーズに分け、ターゲティングすべきオーディエンス、試用すべき広告フォーマット、発信すべきメッセージを提案。年末商戦を制し、2023年まで勢いを維持するための「オールウェイズオン戦略」など、年末年始のマーケティング戦略に役立つヒントを詳しく掲載しています。ぜひ、こちらからダウンロードしてご活用ください。