何を買えばいいのか分からないお客様は、まずどこに向かうのでしょう? AIやチャットボット、ChatGPTが話題になっていますが、消費者がそれらを買い物に使用することはあるのでしょうか? また、お店で購入する前にインターネットで調べる人はどれくらいいるのでしょう? 世界的に繁忙期となる第4四半期。人々を買い物に向かわせるインスピレーションに関する驚くべきデータを紹介しつつ、Criteo のエキスパートがこれらの質問にお答えします。
当社のインサイトチームや分析チームは、コマースデータの宝庫から常に金脈を掘り出しています。 両チームは世界中の商品カテゴリー別売上トレンドをはじめ、毎月行われる消費者調査から得た買い物客の行動に関するインサイトなどを通じて、常に買い物の動向をしっかりと把握し、分析てきました。 ここでは、消費者が気に入った商品を見つけて購入するまでの重要なポイントを説明します。
買い物のインスピレーションを得るために向かう先としてはオンライン小売業者が一番人気
米国の買い物客を対象とした最新の「消費者センチメントの指標に関する調査」では、購入する商品のインスピレーションを得るために最初に向かう先としてオンライン小売業者が最多となっており、 買い物客のほぼ半分がオンライン小売業者、3分の1がオンラインブランドで検索を始めるそうです。 英国ではオンライン小売業者が検索エンジンに続く第2位で、44%がオンライン小売業者、3分の1がオンラインブランドでの検索から買い物を開始するとしています。 つまりどういうことかというと、ブランドはお客様が頻繁に商品を見つけてくれる小売業者に対する広告支出を増やし、インターネット上のタッチポイントで認知を向上させることを優先すべきです。
クリスマスショッピングの駆け込み需要では、インターネット上のタッチポイントの重要性がさらに高まります
クリスマスが迫ると、店頭で購入する前にインターネットでリサーチする買い物客が増えます。 クリスマス直前の1週間は、店頭で購入する買い物客の5分の1以上(米国で21%、EUで19%)が事前にインターネットを見てリサーチや比較検討を行っています。 米国で購入前にインターネットをチェックする買い物客の割合は11月の16%から上昇しています(EUでも17%から微増しています)。 12月後半の店頭売上では、このトレンドがオンライン売上よりも顕著であり、クリスマス前の1週間で売上がピークに達します。
マーケティング担当者はシーズンを通してオンラインキャンペーンを維持するべきであり、どの店舗で商品を購入しようか考えている駆け込み客の意志決定に影響を与える必要があります。
消費者の5人中4人がAIを便利な買い物ツールとみなしています
買い物客はすでにAIの価値を実感しており、AIが買い物の役に立たないと答えたのは米国で18%、英国で21%のみでした。 ショッピングでのAIの便利な使い道として多かった回答は「商品の最安値を特定する」(米国で36%、英国で29%)、「見つけた商品に関して質問する」(米国で32%、英国で30%)、「ギフトアイデアを決める」(米国で28%、英国で25%)でした。 調査結果は、商品の選択やお客様満足度の向上のため、今すぐAIを活用する必要があることを示しています。
買い物客の大半がオープンウェブの閲覧中に商品リンクをクリック
半分以上の買い物客(米国で72%、英国で56%)がウェブでコンテンツを利用している際に時々、または頻繁に商品リンクをクリックすると答えています。 ショッピングにつながる広告やQRコード、CTV広告を導入したマーケティングキャンペーンを実施することで、買い物客を商品の発見から購入までシームレスに導くことができます。
マーケターへのアドバイス:
- 多くのお客様が頻繁に商品を見つけてくれる小売業者に対する広告支出を増やし、インターネット上のタッチポイントでアウェアネスを向上させましょう。
- クリスマスやお正月を通してオンラインキャンペーンを維持し、どの店舗で商品を購入しようか判断する上でインターネットをチェックすることが増えた駆け込み客の意志決定に影響を与えましょう。
- お客様がAIの用途として最適であると考えている商品の選択やお客様満足度の向上にAI(チャットボットなど)を活用しましょう。
- 買い物客はオープンウェブの閲覧中に商品リンクをクリックすると答えています。ショッピングにつながる広告やQRコード、CTV広告を導入して買い物客を商品の発見から購入までシームレスに導きましょう。