2021年は恋愛・婚活のDX元年!コロナで出会いはどう変わった?

男女ともに6割超、コロナ前よりパートナーを求める気持ちが強く

コロナ禍になって一人で過ごす時間が増え、寂しさや人恋しさ、将来への漠然とした不安を感じるようになった人も多いのではないでしょうか。独身の方の場合は、結婚についてより具体的に考え始めたかもしれません。恋活・婚活マッチングアプリ「Omiai」を運営する株式会社ネットマーケティングがOmiaiアプリを利用中のユーザーを対象に、コロナ禍での婚活や恋愛の意識・行動の変化について調査をおこなったところ、男女ともに60%以上が「コロナの感染拡大前に比べてパートナーが欲しいと思うようになった」と回答しています。

出典:株式会社ネットマーケティングニュースリリース

しかし、パートナーと出会いたくても、コロナによる外出自粛やリモートワークの普及で、人と会う機会自体が減っている昨今、パートナーを見つけるのはかなり難しいのが現実ですよね。仕事や共通の友人・知人を介しての出会い、合コンでの出会いも、なかなか難しい状況なのではないでしょうか。

出会いの場、最多は「マッチングアプリ」

そんな中、パートナーを求める男女は、どこで出会いのチャンスを探しているのでしょうか?

未婚男女のマーケティング研究機関「恋愛婚活ラボ」を運営するParasol(東京都港区)が、婚活男女200人を対象に実施した「恋愛婚活」に関する調査によると、「2021年、最も多かった出会いの場所・場面」の1位は、男女ともに「マッチングアプリ」だったことがわかりました。リアルな出会いの場が多くなかったこと、また、マッチングアプリのコスパの良さ(費用・時間・心理的負担など)も相まって、今やマッチングアプリは多くの男女が出会いを求める際にメインで使うツールになっているようです。

出典:恋愛婚活ラボプレスリリース

次いで第2位には「ノンアル合コン」がランクイン。コロナ禍で飲食店での種類の提供が自粛されていたこともあり、飲酒を伴わない合コンが行われるようになりました。お酒を飲んだ方が話が弾むのでは・・・とも思われますが、実は「お酒が入らない分、相手の普段の様子がわかりやすい」「冷静に相手を観察しやすい」と好評なのだそうです。

第3位には「Twitter婚活」がランクイン。「Twitter婚活」は、その名の通りTwitter上で行う婚活のこと。「プロフィール」+「#Twitter婚活」などを記載した投稿、タグ検索することで同じように婚活中の相手を容易に見つけることができるというわけです。費用や手間も時間もかからず、また、過去の相手の投稿内容から人柄もわかるなどメリットが多い一方で、投稿されている情報が真実なのかどうかは確認できないため、一定のリスクが伴うことに注意が必要です。

デートもまさかの「オンライン」で!

コロナ禍で変わったのは、出会いの方法だけではありません。なんとデートまでもが、オンライン化を遂げているのです!同じく恋愛婚活ラボの調査によると、「2021年に最も多かったデートの方法」の第1位は「オンラインデート」でした。外出自粛要請で物理的に会いづらくなったこと、デートで行く飲食店や商業施設などの営業時間が短縮されたことなど、デートがしづらい状況だったのは確かですが、実はオンラインデートが増えた理由は、それだけではありません。恋愛婚活ラボが2021年5月に「オンラインデート」に関する調査をしたところ、①準備時間、②デート時間、③デート費用、④デートに要する労力の4点において、圧倒的にオンラインデートのほうが、「コスパが良い」という回答が得られました。つまり、「会えないからオンラインで・・・」ではなく、「オンラインの方が楽だし、お金もかからないから、オンラインで!」というカップルが増えているということなのです。

実際に会うことよりも、コスパを重視?と驚いてしまいますが、オンラインデートには、マッチングアプリでの出会いが当たり前になった今だからこそのメリットも。アプリで出会った2人がいきなりリアルで会うのは結構ハードルが高い上に、アプリの写真だけでは相手の雰囲気やキャラクターまではわからないので、「いざリアルで会ってみると、思っていたのと違った」ということになってしまいがち。その点、リアルで会うまでにオンラインでデートをすれば、フィーリングが合いそうかどうかを確認できるというわけです。こういったニーズを汲んで、最近ではビデオ通話機能を付けるマッチングアプリも増えています。

このように、コロナを背景に恋愛や婚活のDXがますます進んだ2021年は、まさに「恋愛・婚活のDX元年」だったといえそうです。

精神的な不調を訴える人も増加

寂しさや不安を解消するためにアプリを使って積極的に出会いを求めて行動する人がいる一方で、立ち止まってしまう人、悩み続けて心のバランスを失ってしまう人も増えています。経済協力開発機構(OECD)のメンタルヘルス(心の健康)に関する国際調査によると、日本では、うつ病やうつ状態の人の割合は、新型コロナ流行前は7.9%(2013年調査)だったのに対し、2020年には17.3%と2倍以上増加しています。諸外国でも増加傾向がみられ、米国は6.6%(2019年)から23.5%と、3.6倍に急増。英国も9.7%(同)から19.2%に倍増しています。

こうした状況を受け、CriteoとNielsenは、2021年米国の著名な非営利団体であるAd Council(広告協議会)がおこなった自殺防止キャンペーン「Seize the Awkward」(=不器用でも大丈夫)を支援しました。キャンペーンではコネクテッドTVを視聴中のユーザーに、精神的に苦しんでいる可能性のある友人や知人に手を差し伸べるよう呼びかけることを目的としたもので、Criteoは膨大なデータをもとにターゲットとするオーディエンスを構築し、最適なユーザーに広告をリーチ、Nielsenはニールセン・デジタル広告視聴率(DAR)を用いてキャンペーンの達成度を測定。2社の強力なタッグにより、キャンペーンを成功に導きました。キャンペーンの詳細については、こちらをご覧ください。

緊急事態宣言こそ出ていないものの、まだまだコロナの影響で不安定な毎日が続いており、自分の生活や将来への不安で押しつぶされそうになっている人も少なくないはずです。私たちも、友人や知人の変化に気づいたら、「元気?」と声をかける勇気を、そして自分自身の精神的な不調に気づいたら、躊躇せず周囲の人に助けを求める勇気を持ちたいものです。