「独身の日」が間近に迫っています。このことから予測できるのは、今年のDouble Datesのイベントシーズンは企業の顧客の成長や、収益拡大に大きく影響するだろうということです。MiQ Asia Pacificの調査によると、インド、中国、東南アジアの買い物客の60%が、2021年と比べて今年のホリデーシーズンの支出を大幅に増やすことが見込まれています。1 このホリデーシーズン前の魅力的な商機のために、マーケターはそれに応じたキャンペーン戦略を立てる必要があります。
マーケターの準備をサポートすべく、CriteoではDouble Dates(7月7日、8月8日、9月9日、10月10日、11月11日、12月12日)に関して、東南アジア全体の数百社のパートナーの小売業者のコマースデータを分析しました。その結果を以下でご紹介します。
Double Datesセールで2倍超の売上増加
東南アジアでは、2021年後半のDouble Datesセールで小売業界の売上が急増し、12月12日は特に+453%と桁外れな売上増を記録しました。Double Datesシーズン中のその他のイベントも、この地域に旋風を巻き起こし、小売業界全体の売上高は11月11日に+399%、9月9日に+338%を記録しました。
昨年、Double Datesセールが東南アジア全体でどのように売上を伸ばしたのか、国別に詳しく見ていきましょう。ほとんどの国では、売上が最大の伸びを記録したのは11月11日でした。シンガポールでは、小売業界の売上が+223%と驚異的な伸びを見せました。
ベトナムやインドネシアなどその他の国では、売上が最も大きく伸びたのは12月12日でした。ベトナムでは+143%、インドネシアでは+188%増加しています。
東南アジア以外では、韓国でも小売業界のオンライン売上に大幅な増加が見られました。上昇が始まったのは11月1日で(+47%)、この日は韓国最大のショッピングイベントである「コリアセールフェスタ」の初日にあたります。その勢いは11月11日の「ペペロデー」まで続き、売上は+72%となりました。
大中華圏を見てみると、小売業界の売上は独身の日に+230%、12月12日に+114%となっています。
ファッション・アクセサリーは回復傾向
昨年の独身の日の商品の最大のトレンドを理解するためにCriteoのコマーストレンドダッシュボードを確認したところ、独身の日前後、東南アジアでは、ファッション・アクセサリーのカテゴリー内のうち、仕事用衣類の売上が伸びていました。
2021年11月のパンツスーツの売上は、前年比で+72%と大きく伸びました。パスケース・IDホルダー(+58%)、ベルトのバックル(+51%)、ネクタイ(+12%)、名刺入れ(+11%)など、ビジネス用のファッションアイテムも前年比で増加しています。
興味深いことに、2021年11月のコート・ジャケットの売上は前年比で–31%でした。ハンドバッグ(-33%)、ネックレス(-33%)、イヤリング(-37%)などの服飾品の売上も、前年比で減少しています。
家具の売上と、継続的な住宅の重要性
Criteoのコマーストレンドダッシュボードによると、家具のカテゴリーは、昨年の独身の日前後に東南アジアで最も大きく売り上げを伸ばした分野の1つです。これは、パンデミックが続く中で、人々が住まいに投資し続けていることを示しています。
2021年11月のゲーミングチェアの売上は、前年同月比+72%でした。デスクの売上も前年比+16%です。これは仕事、学習、娯楽のいずれにおいても、継続的にデスクスペースのレベルアップを図っている人が多いことを物語っています。
パンデミックによって消費者がエンターテイメント商品を買い集めるようになった影響で、メディア収納用のキャビネットの売上も、2021年11月に前年比+66%を記録しました。