最新消費トレンドをお届け!Criteo 消費者センチメント調査リポート(1) 買い物の決め手は何?

更新日 2024年04月02日

オンラインとオフライン、どちらで買ってる?

まずは、消費者の買い物の「場」について見ていきましょう。コロナ禍以降、特に小売業界ではオンラインとオフラインを繋ぐオムニチャネル化が進んでいますが、今回の調査では商品のジャンルによって「オンライン」と「オフライン」、「両方」を使い分けている人が多いことがわかりました。コロナ禍を経てECの利便性が広く知られるようになっても、やはり実店舗は多くの人に支持される買い物の場であることは間違いないようです。

買い物で重視するポイントは?

では、実店舗・オンラインを問わず、買い物をするときの決め手としては、どのような要素を意識している人が多いのでしょうか?

「とても重要・やや重要」と回答した人が多い要素

調査結果を見てみると、「送料無料」と「商品の品質」が最上位、次いで「ディスカウント・クーポン」という結果に。ディスカウント・クーポンを使って送料無料でより安く、品質の良い商品を手に入れたいという消費者心理が如実に表れる結果となりました。ただ、燃料や人件費の高騰で「送料無料」=当たり前のサービスでなくなりつつあるのも事実。アマゾンジャパンも2024年3月29日以降、通常配送の配送料が無料になる基準を2000円から3500円に引き上げることを発表しました。これが日本の小売業者にどのような影響を及ぼすのか、注意して見守る必要がありそうです。

インフレ・物価高の影響で、買い物の方法をどう変えた?

では、インフレや物価高は、消費者の購買行動にどのような変化をもたらしたのでしょうか?調査結果は以下のとおり。

「より安く良いものを手に入れて支出を抑えたい」という意識から、オンラインとオフライン問わず、少しでも安く買える場所を探す人が増えていることがわかります。また、送料を抑えるために本来は買う予定ではなかったものも、まとめて購入すると答えた人が過半数を超えました。「●●●円以下は送料無料」という一言が、消費を促すパワーワードになりつつあるようです。

では「送料無料」の他に消費者がどんなサービスや機能を重視しているのでしょうか?次回のブログで詳しく見ていきましょう。

―Vol.2「今、消費者が望むオンライン・ショッピングの在り方とは?」に続く