Criteo担当者に聞く! 「リテールメディア」の波に乗り遅れてはいけない理由(5)

更新日 2023年10月31日

Criteoの日本におけるリテールメディア事業の担当部長を務める神武秀一郎が、Criteoのリテールメディア戦略について解説するシリーズ。第5回はリテールメディアの成功のカギを握る「レポーティング機能」について詳しくご説明するとともに、日本での導入事例をご紹介します。

神武秀一郎 リテールメディア日本リージョン事業開発部長

卓越したレポーティング機能で、さらなる収益増をサポート

―他社のリテールメディアソリューションではなく、Criteoリテールメディアプラットフォームを使うメリットは何ですか?

神武:Criteoリテールメディアの強みは、何と言っても「透明性」が非常に高いこと。販売実績やROAS、クリック率などを細かくレポーティングできる機能があり、小売業者・広告主ともに、レポーティング結果を分析することで収益源を特定、さらなる増益に向けてアクションを起こすことができます。

なお、Criteoリテールメディアでは、リテーラー向けと広告主向け、それぞれ異なるレポーティング機能を用意しています。

① リテーラー向けビジネスレポーティング

インベントリの管理や広告効果の測定、クリック数やROASなどを確認できる機能。このレポーティングで得た情報を分析することで、より効果の高い広告戦略を立てることができます。

※具体的なレポーティング機能

② 広告主のための堅牢なデータ分析

リテーラーが承諾した場合、広告主は以下の機能を活用することができます。

また、上記の3つ以外にも様々なメトリックスをご用意しています。たとえば、レポートはすべてエクスポートが可能で、広告主に会わせてカスタマイズした上で、その内容を定期的にEメールなどで広告主に送信する機能も備えています。また、インプレッションやクリック数、CPMや売り上げなど多彩なKPIライブラリーが揃っており、必要なKPIを設定して、広告がブランドの目標達成にどの程度貢献しているかを、明確に確認することができます。

他社のリテールメディアソリューションは、Criteoほどレポーティング機能が充実していません。いったんデータを取り出して外部のアプリ等で加工しないとダッシュボードに表示できないものも珍しくなく、レポート結果の分析に大変な手間暇がかかってしまいます。その点、Criteoリテールメディアプラットフォームなら、外部のアプリ等を一切使わず、データの取得から分析、レポーティングまでをプラットフォーム内ですべて完結することができます。

また、デマンドソーシングのところでも少し触れましたが、Criteoが単なるテック企業ではなく、トップクラスのアドテック企業である点も、Criteoリテールメディアの強みの1つです。単なるテック企業の場合、デマンドソーシングは原則としてノータッチですが、Criteoには独自にデマンドを集めてくる力があります。さらに、Criteo独自の配信ネットワークも持っています。これらを全て兼ね備えている企業は、Criteo以外には存在しないと言っても、過言ではないでしょう。

導入事例 auコマース&ライフ株式会社「auPAYマーケット」様

―Criteoリテールメディアプラットフォームの強みであるレポーティング機能が上手く機能した事例を教えてください。

神武:グローバルでも多数成功事例がありますが、ここでは、国内で初めてCriteoリテールメディアを導入したauPAYマーケット様の事例をご紹介しましょう。

<導入の背景>

  • かねてよりリテールメディアに注力していたauPAYマーケットでは、リテールメディアを成功させるためには、ファーストパーティ・データの分析と活用だけでなく成果の可視化が不可欠だと認識していた。
  • 当初利用していたソリューションではキャンペーンのレポーティングに改善の余地があり、成果をしっかり分析できていないことが課題となっていた。
  • ファーストパーティ・データや高度なAIエンジンの活用、より透明性のあるレポーティング機能を備えたソリューションを提供できるテクノロジー企業と提携することを検討し、グローバルにリテールメディアの実績がある「Criteoリテールメディア」を導入することに決定した。

<導入の結果>

「Criteoリテールメディア」を導入したことにより、全てのコンバージョンをリスト化し、広告として表示されたSKU(Stock Keeping Unit/最小管理単位)、即時購入されたSKU、広告表示から購入までの経過時間などの記録も含めたより詳細なレポート分析が可能となり、確かな手ごたえを感じている(auPAYマーケット担当者コメント)。

次回は連載最終回。これまでのまとめと、リテールメディアの未来について解説します。