デジタルマーケティング業界における競争の激化は、もはやとどまることを知りません。しかし、振り返ってみると2000年代の初めごろまでは、マーケターが活用できる戦術といえば、Eメールマーケティングやダイレクトメール、実店舗での展示やディスプレイ広告といった、ごく限られた選択肢しかありませんでした。
当時の一般的な消費者のほとんどは2つのタッチポイントを介して商品を購入するだけで、4つ以上のタッチポイントを利用する人は全体のわずか7%に過ぎませんでした。スマートフォンやタブレット、SNSはまだ普及しておらず、消費者はオンラインで注文した商品の到着を首を長くして待つか、あるいは直接店舗に足を運んで購入するしかなかったのです。
その頃と比較して、現在の状況は複雑化の一途をたどっています。人々は毎日何時間もインターネットにアクセスしているものの、常に商品を見ているわけではありません。また、Eコマースサイトで商品を購入する際には、複数のサイトで情報を収集してから購入するのが、いまや当り前になっています。
彼らの注意を喚起するためにメッセージの頻度を高めても、それはかえって広告に対する無関心を助長するだけです。Criteoは、高度にカスタマイズされた広告をさまざまなチャネルで買い物客に届けることができるダイナミックリターゲティングツールを提供することによって、この問題を解決しました。
買い物客のオムニショッパー化が進むこれからの時代、新規・既存に関わらず顧客にとって重要な存在であり続けるためには、複数のチャネルを通じて彼らと良好な関係を築くことが極めて重要です。
そろそろ「Eコマース」から「E」という文字を外しても良い頃ではないでしょうか。世界はすでに「コマースマーケティング」の時代に突入しています。
明日の問題を今日のうちに解決する
マーケターに「今、直面している課題は何?」と尋ねてみると、彼らのほとんどが「新規顧客の獲得、コンバート、リエンゲージメント」と回答するのではないでしょうか。
適切なツールがなければ、一貫性のあるキャンペーンを実施することはできません。また、自社にとって最適なオーディエンスを見つけることも至難の業でしょう。
コンバージョンの分析も困難な上に、データがサイロ化された状況ではショッピングジャーニー全体の把握もほぼ不可能です。
さらに、利用できるタッチポイントやデータに限界がある場合、予算をつぎ込んで買い物客に広告を提示し続けたとしても、広告の関連性が低ければ、サイト訪問後または購入後にリエンゲージメントを図ることは難しいでしょう。
Criteoは、パワフルでオープンなコマースマーケティングエコシステム、そしてショッピングジャーニーのあらゆる場面で卓越した力を発揮するソリューションを通じて、マーケターがこれらの問題に効果的に対処できるようサポートしています。
ショッパーグラフ:買い物客と効果的につながるための3つのデータセット
Criteoのソリューションは、次の3つのデータセットによって支えられています。
1.アイデンティティグラフ:20億を超えるクロスデバイスID、単一デバイスID、およびオンラインIDをもとに、オーディエンスのオンボーディングとアクティブ化、さらにオフラインでの取引データの利用を可能にします。
2.買い物客の興味・関心データ:40億に及ぶ可視性に優れた商品データを提供します。
3.測定データ:オンラインでのインタラクションを起点とするオフライン販売へのクローズドループ測定など、あらゆる面から販売およびコンバージョンを追跡/分析します。
Amazon並のデータを持っていなくても、心配は無用です。Criteoコマースマーケティングエコシステムでは、次のようなデータを利用することができます。
- 年間オンライン売上5,500億ドル分のデータ
- 月間10億件に上る買い物客のインタラクション
- 1万7,000以上の小売業者・パブリッシャーのウェブサイト
Criteoコマースマーケティングのアプローチ
Criteoのコマースマーケティングソリューションは、上記のデータを有効活用することによって、ショッピングジャーニーのあらゆる場面でクローズドループ型マーケティングスタックの構築をサポートします。
新規顧客の獲得
新規のオーディエンスにリーチするためには、まず最適なオーディエンスの発見にフォーカスする必要があります。
Criteoカスタマーアクイジションなら、Criteoコマースマーケティングエコシステムを通じて得られる月間12億人のユーザのデータをもとに、自社のブランドにとって最も有望な潜在顧客を分析して、彼らとのエンゲージメントの構築を図ることができます。
コンバート
ほとんどの買い物客は、ウェブサイトを閲覧した後すぐに顧客になるわけではありません。Criteoダイナミックリターゲティングを活用すれば、買い物客がサイトから離脱した後も追跡を行い、さまざまなウェブサイトやパブリッシャーを通じてパーソナライズされた広告を提示することができます。
さらにCriteoスポンサードプロダクトでは、すべてのデバイスで自社の商品の露出を高め、ユーザの注目を集めることができます。
リエンゲージメント
オフラインの買い物客をオンラインのキャンペーンに呼び込む、あるいは以前の購入から時間が経っている人を再度ターゲティングしたいと考えているなら、彼らとリエンゲージすることがコマースマーケティングのアプローチ上、重要なステップとなります。ブランドロイヤルティを醸成するためには、ブランド認知度の向上、サイトへのリピート訪問やコンバージョンの促進が不可欠となります。
CriteoオーディエンスマッチはCRMからオフラインの買い物客のデータをアップロードし、関連性の高いコンテンツやサービスを有する1万件以上のウェブサイトを通じて、彼らをターゲティングします。
包括的なコマースマーケティング戦略
コマースマーケティングは、買い物客が欲しいと思っている、あるいは必要としている商品を、どこでどのように探し、評価し、購入するかにかかわらず、買い物客と商品を効果的にマッチングすることを目的としています。コマースマーケティング戦略で成功を収めるためには、スマートフォン、ウェブサイト、実店舗をはじめ、その他すべてのチャネルを一貫したショッピングジャーニーに統合する必要があり、これにより小売業者やブランドは各チャネルのパフォーマンスを、インプレッションの回数やクリック数ではなく、アトリビューション分析によって直接測定できるようになります。
コンテンツマーケティングやSNSマーケティングといったメディア消費型の戦略とは異なり、コマースマーケティング戦略では「売上」のみにフォーカスします。
Criteoのコマースマーケティングソリューションを使えば、グローバルデータベースのあらゆる機能を簡単に利用できるだけでなく、広告投資がもたらす効果を詳細に測定することも可能です。また、Criteoカスタマーアクイジションなどの優れたテクノロジーによって、最も価値の高い買い物客だけを対象に広告を提示することができます。
Criteoでは、小売業者やブランドがテクノロジー大手に対抗するためのツールを常に改善し、パフォーマンスの最大化に取り組んでいます。包括的なコマースマーケティング戦略を構築すれば、マーケターはサイロ化された各チャネルを統合して、データを革新的な方法で活用する道を切り拓けるはずです。そして結果として、その取り組みはマーケティングキャンペーンに大きな変革をもたらすことでしょう。