Criteoは2021年6月、世界で9か所目となる新たなデータセンターを東京都内に開設し、稼働を開始しました。日本におけるCriteoのデータセンターは2011年および2012年に開設されたデータセンターに続く3か所目となり、アジア太平洋地域では最大のデータセンターとなります。今回のデータセンター開設は、日本と韓国を含む北アジアの広告主とパートナーの広告配信とパフォーマンス向上を目的としており、Criteoでは、本センターの稼働を機にこれまで以上に上質なサービスの提供に努めて参ります。
より効果的な広告配信提供が可能に
株式会社電通「2020年日本の広告費」によると、2020年の日本の総広告費は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で6兆1594億円と前年比88.8%まで落ち込みました。しかし、その一方で、コロナ禍がリモートワークやキャッシュレス決済と言った社会におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)を加速したことにより、インターネット広告費はプラス成長となり、プログラマティック広告取引、リアルタイム広告入札(RTB)が急速に増加しています。Criteoではこういった広告業界のニーズの変化に対応するために、過去10年間でグローバルのサーバープールを150から4万5000以上に拡大してきました。今回、東京に新データセンターを開設したことにより、より効率的かつ迅速なパブリッシャーの広告在庫へのアクセス、広告主へのプレミアムな広告スペースのスピーディーな提供などが可能になり、クライアントやパートナーの皆様への付加価値を高めることができるようになりました。
より少ない電力で稼働、CO2削減を実現
今回、新設したデータセンターは、最新のテクノロジーの導入によって従来よりも少ない電力での稼働が可能になり、二酸化炭素排出量削減にも貢献しています。なお、2021年現在、Criteoのデータセンターにおけるエネルギー消費の84%はグリーン電力証書を通じた再生可能エネルギーによるもので、2018年の75%から9%の増加を果たしています。Criteoでは今後も随時設備の改善を図り、自社のデータセンターを再生エネルギー100%で稼働させられるよう、引き続き努力を続けて参ります。
新データセンターの特徴
新設されたデータセンターは、オンプレミスによる400G IPファブリックで全てのサーバーが25Gbps インターフェース接続となり、より早い処理能力で広告キャンペーンを実行します。
新データセンターの主な特徴は、次のとおりです。
- オンプレミス(自社運用)で、400G IPファブリックを使用
- 全てのサーバーを速度25Gbpsのインターフェースで接続
- 新しいサーバー1台が最大で従来のサーバー4台分に相当し、ワットあたりのQPS(Queries per second:問合せに応答するサーバーの性能指標で、1 秒間に処理できる問合せの数)比が最適化されることで、以前より2~3倍のパフォーマンスを発揮
- サーバーコストを削減
- 最新技術と性能の高いサーバーを使用することで、サーバーラックの密度を改善
- 約400平方メートルのサーバースペース
Criteo日本代表取締役 グレース・フロムのコメント
「米国外では最大の市場である日本で、3番目のデータセンターを開設したことを大変嬉しく思います。日本の広告業 界は成長を続けており、Criteoにとって日本はアジア太平洋地域の主要市場です。Criteoは引き続きソリューシ ョンの多様化、設備と研究開発のアップグレードレードに投資し、クライアントにより良いサービスとパフォーマンスを提供していきます。また、グリーンエネルギーを使用したデータセンターは、社会と環境に貢献するCriteoのコミットメントを 表しています」
Criteo CTO ディルムッド・ジルのコメント
「Criteoは環境への影響を 意識しており、ITインフラ部門は常にそれを念頭に置いて、データセンターの改善に取り組んでいます。最先端のテクノロジーと持続可能な方法を組み合わせることで、世界中に位置する我々の強力なデータセンターは、毎週最大 3.7兆の入札リクエストをサポートし、毎秒6400万以上のキャンペーンを評価し、1日あたり900テラバイトのデータを蓄積できます」
今回のデータセンター新設によりCriteoのデータセンターは全世界に計9か所となり、北米・欧州・アジア太平洋地域で約4万6000ものサーバーをデジタルパフォーマンス広告分野におけるデジタル分析に活用できるようになりました。
Criteoでは今後もグローバルテクノロジーカンパニーとして、信頼性と効果が高い広告展開をマーケターの皆様に提供して参ります。