顧客基盤の拡大を実現:クリスマス商戦で役立つ世界共通のインサイト6選

更新日 2024年01月10日

Criteoでは、世界中の消費者を対象に毎月アンケート調査を行い、お買い物に関するインサイトを得ています。 世界中の消費者1万1,000人を対象に最近行われた調査は、クリスマスシーズンを間近に控えたお買い物計画について理解することを目的に行われました。

来たるショッピングシーズンのピークに備えてギアを上げたいマーケティング担当者の皆さまに、2023年のクリスマスショッピングトレンドを一部ご紹介します。

今年は早めに準備するお客様が増加

今年は世界中の買い物客の中で、早めに計画を立てる意欲が高まっており、 半分以上の買い物客がクリスマスシーズンに渡すギフトのアイデアをすでに考えています。

一部の買い物客の中ではお正月シーズンの買い物も始まっているくらいで、 3分の1以上の消費者がすでにホリデーシーズンのギフトを購入しており、 この割合は去年の第3四半期と比べて13%も上昇しています。

買い物の時期が早まっただけでなく、多くの買い物客がホリデーにかける費用を増額すると予想しており、 消費者の5分の1が店頭でもオンラインでも「はるかに多くの」金額を使うと考えています。

最安値を見つけることが一段と重要に

消費者の半分以上が商品を購入する前に複数のブランドのウェブサイトや小売店のウェブサイトで価格をチェックします。

また、積極的にプロモーションを探す買い物客も多く、買い物客の46%がギフト購入時の割引オファーを探しており、セール期間に注目していると答えています。

買い物客はリサーチツールとしてAIを活用

消費者の5分の4以上がAIを便利なショッピングツールであると考えています。

買い物客の41%が商品の最安値を調べるのにAIが有用であると答えており、32%が商品に関する質問やギフトアイデアの決定に役立つと答えています。

ホリデーショッピングのインスピレーションはオンライン広告から

買い物客の大半が記事やブログ、動画など、オープンウェブに散りばめられた商品リンクを利用しており、 68%がオープンウェブに散らばる商品リンクを「時々」または「頻度に」クリックしています。

また、探している商品の検索に役立つ広告をクリックする買い物客の数も増えてきており、 約3分の1が6か月前よりもお買い得情報やオファーの広告をクリックする回数が増えていると答えています。

新たな商品を探す際に利用する情報源としてオンライン広告は重要であり、買い物客の20%が買い物する小売店で表示された広告から頻繁に新しいブランドや商品を発見するとしています。

インターネットでの事前調査が店頭購入を左右する

買い物客の約5分の2がギフトの駆け込み購入を店頭で行います。 ただし調査では、インターネットでの事前調査が店頭での購入判断に大きな影響を及ぼすとしています。 クリスマス前の1週間に行われる店頭購入の内、買い物客が事前にインターネットでリサーチや比較を行ったものは20%にのぼります。

オンラインで注文した商品を実店舗で受け取るBOPISも店頭購入を行う理由の1つとして増えてきています。 オンラインで注文した商品を実店舗で受け取りたい回答者の割合は、2023年の第3四半期に先年の同期と比べて9%増加しました。

買い物客はブラックフライデーに新たなブランドを試したい

割引オファーが大々的に表示されるようになると、買い物客は今まで商品を購入したことのない店舗での購入にオープンになります。 ブラックフライデーは特にその傾向が顕著であり、買い物客の約5分の1が通常利用しないオンラインストアから「必ず」購入するそうです。 また、10人中6人の消費者が「時々」購入すると答えています。

ブラックフライデー期間中に通常利用しない店舗で商品を購入する買い物客が同店舗で再度商品を購入する動機はさまざまですが、 大幅な割引が最も大きな比重を占め(56%)、配送料無料(51%)、他店舗にはない割引(37%)が続きます。

このインサイトをクリスマス商戦で活用する方法

  • 今年は早めに準備をする買い物客が増えています。クリスマスキャンペーンを早めに打って意欲の高いお客様の気を引き、シーズンを通して御社を真っ先に思い浮かべてもらえるようにしましょう。
  • 割引狙いのお客様にメッセージを送り、アピールしましょう。自社の商品が市場で最も高い価値を提供することを確約しつつ、ブランドのユニークな提案を強調することが大切です。
  • 購入までの道のりにAIを組み込むことで、リサーチが上手なお客様のニーズを満たしましょう。
  • ショッピング機能を備えた動画や記事などで購入を促し、新規顧客獲得や顧客維持を促進しましょう。
  • 購入までの道のりに点在するタッチポイントすべてで実店舗とオンラインの買い物体験をシームレスに連携しましょう。
  • ブラックフライデー期間中やその前後で新規顧客獲得キャンペーンを打ち、11月の絶好のチャンスを最大限に活かしましょう。

Elizabeth Kim

Elizabethは、 マーケティング分野のライターで、文化、テクノロジー、コマースが、どのように新しい方法で消費者の行動を常に形作っているかを見出すことに熱心に取り組んでいます。 ...

グローバルコンテンツ ストラテジスト