コロナに始まりコロナで終わった感のある2020年。私たちの生活は大きな変化の波にさらされました。働き方や時間の使い方が大きく変わった結果、人々の関心事やお金の使い道も大きく変わった1年でもありました。今回は改めて2020年の日本のトレンドを総復習し、始まったばかりの2021年を勝ち抜くヒントを探しましょう。
参考にするのは、LINEが2020年12月に全国の10代~60代の男女約58万人を対象におこなった「2020年にはやったと思うもの」に関する調査です。
総合1位は、やっぱりあのアニメ
出典:LINEプレスリリース
「2020年に流行ったと思うもの」の第1位は、言わずと知れた大人気アニメ「鬼滅の刃」がランクイン。コミックのシリーズ累計発行部数は1億2000万部を超え、映画の興行収入も357億円(国内歴代1位)を超えるなど空前の大ヒットを記録しました。このほか2020年のドラマ最高視聴率を記録した「半沢直樹」や、オンラインゲーム「あつまれどうぶつの森」がランクイン。外出自粛による「巣ごもり」時間の増加が、自宅で楽しめるエンタメ(コミックス、ゲーム、ドラマ)の需要を大きく伸ばしたことがうかがえる結果となりました。
また、在宅ワークの増加で一気に普及したオンライン会議システム「Zoom」も第5位にランクイン。このほかにもマスクやUber Eatsなど、コロナ禍で需要を伸ばした商品やサービスがランクインしました。
60代の1位はエコバック
年代別の結果を見てみると、総合1位だった「鬼滅の刃」は60代以上を除くすべての世代で第1位に。60代の第1位は鬼滅の刃を抜いて「エコバック」がランクインしました。2020年7月から始まったレジ袋の有料化に伴い、エコバックを使い始める人が急増。使い捨てではない「洗えるマスク」と同様に、買い物をする機会が多い人やエコ意識が高い人の間で支持を集めました。
出典:LINEプレスリリース
また、男性では全世代でZoomが5位以内にランクイン、女性では30代以下のすべての世代でNiziUがランクインするなど男女による違いも見られました。政府が鳴り物入りで始めたGoTo キャンペーンは10代を除くすべての世代で5位以内にランクインしたものの、2021年1月現在、メインのGoToトラベルキャンペーンはコロナの再拡大を受けて休止中であり、再開の目途は立っていません。
良くも悪くも新型コロナウイルスの影響が大きく表れた2020年の流行ランキング。残念ながら、今年もしばらくの間は「with コロナ」を前提とした生活が続くとみられており、2021年も引き続き、動画やコミックス、ゲームなど在宅で少人数、もしくは一人で楽しめる時間の過ごし方が流行をけん引していくとみられています。
出典:LINEプレスリリース