Criteoは2017年からスタートしたCriteoグローバルコンテンツプログラムにおいて、定期的にブログを連載し、マーケターの皆さまに広告制作の参考としていただけるような情報を提供してまいりました。これらのブログでは、Criteoのデータから明らかになったインサイトをはじめ、広告戦略、業界の現状、クライアントの成功事例など、ハイパフォーマンスな広告作成に役立つ価値あるトピックをCriteoのコンテンツチームが取り上げ、紹介しています。
2019年は、私たちCriteoにとって忘れられない年になりました。たとえば、Criteoの調査がテレビで紹介され、世界中の皆さんに知っていただく機会を得ました。また、Criteoは製品や自社についての定義を見直し、ブログは100万近いビュー(~95.5万ビュー)を獲得することができました。これは前年と比較すると、30%もの成長です。2017年との比較では、2017年12月時点の月間ビューは2.5万だったのに対し、2018年12月には5.7万ビュー、2019年12月には8.2万ビューにまで増加しています。
作成したコンテンツの内訳は以下のとおりです。
- ブログ:50本以上
- 概要資料:20本以上
- レポート&ガイド:12本
- ウェビナー:10本
Criteoはグローバルコンテンツプログラムを通じて、また、社内の優れたリサーチ&データサイエンスチームの協力のもと、商品やセール期間に関する調査結果など広告キャンペーンの改善に役立つさまざまな情報を公開してきました。これらのコンテンツはCriteoのローカライゼーションチームによって10以上の言語に翻訳され、イベントやプレゼンテーション、ワークショップ、Criteoウェブサイトなどで幅広く利用されています。私たちは、デマンドジェネレーションとオペレーションを駆使してすべてのダウンロードや登録情報を販売レベルまで追跡することができました。
分析の結果、最も関心の高かったコンテンツは以下のとおりです。
1.強い関心を集めるZ世代
2019年、最も人気の高かったブログは「ミレニアル世代 vs Z世代:押さえておくべき4つの違いと特徴」でした。これはCriteoのレポート「Z世代の特徴と傾向」をもとに作成された記事で、中でも、日本語バージョンは7万ものビューを獲得しました。参考として、英語版が獲得したビューは7,000強でした。
このブログがこれほど多くの人の関心を集めたのは、Criteoのコンテンツ作成チームとローカライゼーションチームの緊密な連携による成果と言えます。トラフィックの74%はGoogleから、17%はYahoo! JAPANからの流入であり、これらの検索エンジンではこのブログが検索上位に浮上してきているはずです。
Z世代に関するもう1つのブログ「Z世代お気に入りのSNS:YouTube、Instagram、Snapchat」もトップ10入りし、1万4,302ビューを獲得しています。
2.知識 + SEO = 優れた成果
「Eメールマーケティングの現状:開封率、クリックスルー率、etc.」は、日本語版の「ミレニアル世代 vs Z世代」に次ぐ約1万6,000ビューを獲得。このSEO関連のブログを読めば、基本的な統計の知識が得られるでしょう。
適切なキーワードを使用すれば、教育型のブログは大きな成果が期待できます。
2017年4月(日本語版は2019年10月)にリリースした記事「CPCとCPMの違いとは?」は、今なお第3位という人気を維持しています。2019年、このブログの韓国語版は1万2,000を超えるビュー、英語版も1万2,000弱のビューを獲得しています。
2017年リリースの他のブログでは、「コマースマーケターが知っておくべき14の略語」も、ロシア語版の健闘で第4位に入っています。ロシア語版のブログは英語ですが、URL自体はロシア語です。この組み合わせによって昨年だけでも約1万ビューを獲得し、都市別に見るとモスクワ、サンクトペテルブルク、キエフがトップを占めています。
また、日本語版の「どこが違う?リターゲティングとリマーケティング」は約8,000ビューを獲得し、ヘッダービディングモデルについて解説したブログも約6,000ビューを獲得しています。
この種のブログはブログサイト全体のトラフィックを増加させる重要な土台となります。CriteoではCTAの更新や関連コンテンツを拡充しながらこうした「エバーグリーン(陳腐化することのない)」ブログを最適化し、Criteoサイトへの入口を大きく開いています。
3.成功のカギは具体性
ブログへのアクセス数を稼ぐには、どうするのが効果的でしょう?
その秘訣の1つとして、リスト形式にまとめた記事(リスティクル)とリアルワールドでの活用例を紹介することが挙げられます。
「コンテンツマーケティングを極めたビューティブランド3社」が約8,600ビューを獲得して第5位に輝いたのは、この手法が功を奏したからです。
ビューティーブランドのマーケティングに関心を持つ人は大勢いるため、「ビューティーブースト」は常に人気のトピックです。人気第14位のブログ「いいね!が多いビューティーブランドのインスタアカウント10選」は、約7,800ビューを獲得しました。
こういったCriteoの教育型のブログは、特定の業界に関する情報・知識を身につけるのに役立つはずです。
4.人々は予測やトレンドに興味がある
今後の予測や次の年に話題になるであろうトレンドを紹介するCriteoのブログは、常に多くのビューを獲得してきました。マーケターなら誰しもが、業界トップを目指したいと考えるでしょう。「デジタルマーケティング戦術ガイド」が2019年のトップを飾るガイドブックとなり、それに関連したブログ「2019年のデジタルマーケティングで注目すべき7つのトレンド」が約8,400ビューを獲得したことは、驚くべきことではありません。
5.クリック数はデータで稼ぐ
Criteoの調査と膨大なデータがなければ、これほどの成果を上げることは不可能だったと言えます。Criteoでは日頃から独自の調査を頻繁に行っており、それらの結果をできる限り興味深く、かつ人々が利用しやすい形で提供しています。「購入理由(Why We Buy)」に関する消費者アンケートの結果は(詳細は下記参照)、印刷媒体のほか、オンライン上やテレビでも紹介されました。また、「ホリデーシーズンのコンバージョンダッシュボード」や「ホリデーシーズンのショッピング」といったインタラクティブなデジタルプランニングツールは、シーズンのピーク時に取引がどう変化するのかを示したもので、何千人ものユーザーに利用されました。
Criteoお気に入りの2019年プロジェクト
2019年を振り返るにあたって、Criteoのシニアグローバルコンテンツストラテジストのミシェル・プルーエット(Michelle Pruett)と、グローバルコンテンツストラテジストのトリシア・カー(Tricia Carr)が、2019年にCriteoチームが最も意欲的に取り組んだプロジェクトを、それぞれ3つずつご紹介します。
ミシェル・プルーエット、シニアグローバルコンテンツストラテジスト
「Criteoのポッドキャスト『AdTalk』は、新しいフォーマットとチャネルで新たなオーディエンスを発掘・エンゲージする上で効果的な手法であり、消費者への直販を行うSézaneやGlossierをはじめ、ニッチな製品を扱う小企業から急成長を遂げた米国の飲料企業のBaiなど、アドテクノロジーに関するユニークな見解・観点を紹介することができました。
また、ここは業界の最前線で活躍するマーケターからバズワード(イノベーション、カスタマーセントリック、ディスラプションなど)が意味するものについて教えてもらう場にもなったため、Criteoのソートリーダーとしてのポジションの強化にもつながったと思います」
Why We Buy(購入理由)
「Criteoの『Why We Buy(購入理由)』は当初、簡単なアンケートとしてスタートしたものでしたが、2019年は当社の基礎調査としての意味を持つほどにまで成長しました。
この調査では、特にブランド価値や顧客ロイヤルティの観点から多くの驚くべき発見があり、その分析結果は1年を通じて全世界でプレゼンテーションや記事、セールス資料などとして幅広く利用されました。そして今もなお、世界中の報道機関がCriteoのデータを引用しています」
2019年のホリデーコンテンツプログラム
「2019年のホリデーキャンペーンは、世界17カ国のデータをカバーするインタラクティブマップのほか、いくつものブログやレポート、スライド、概要資料の翻訳など、複数のチームと大陸を横断した緊密な連携が求められる一大プロジェクトとなりました。そして私たちの努力はついに実を結び、Criteoホリデーレポートは10月までにオーガニック検索で1ページ目に表示されるようになりました。
12月時点では、ホリデーコンテンツプログラム全体では2万ビュー近くを達成するまでになっています。これはCriteoの世界各地の調査、フィールド、デザイン、マーケティングのスタッフのチームワークによって達成された大きな成果の1つと言えます」
トリシア・カー、グローバルコンテンツストラテジスト
「私はCriteoプラットフォームをデジタルマーケティングに取り組み始めたばかりの小規模な企業にとっても、親しみやすいプラットフォームにしたいと考えており、それに役立つようなコンテンツを作成してきました。CriteoのEブックやクイックガイド、ブログ、Eメールのニュースレターでは、ブランド認知から購入の完結に至るまで、ファネルのあらゆる段階で顧客にアプローチできるシンプルな戦略を紹介しました。
クイックガイドは世界8カ国向けに翻訳され、そのブログシリーズも全世界で1,400近いビューを獲得しています」
ウェビナープログラム2019
「私は2019年の初めにCriteoに入社しましたが、最初に担当することになったのが毎月のウェビナープログラムでした。2019年はAI関連から顧客ロイヤルティ、フルファネルマーケティング、ホリデーシーズンのトピックに至るまで、さまざまなテーマのウェビナーを開催することができましたが、ウェビナーを運営する上で特に重視したことは、提供するコンテンツを単にウェビナー用のコンテンツだけで終わらせないようにしたことです。
つまり、使用したコンテンツをイベント用のプレゼンテーションや営業活動に流用できるようにしました。また、特に人気の高かったホリデーシーズンに関するウェビナーは、リスト形式にまとめたブログ記事へと作り替えました。こうすることで、ブログは何千ものページビューを獲得しただけでなく、Googleの検索結果でスニペット付きの第1位を獲得しました」
Criteo AIラボ:ブラックボックスの中を公開する
「2019年にマーケターが知っておくべき重要なテーマの1つが、AI(人工知能)です。しかし、その仕組みやメリットを深く理解している人はあまりいないでしょう。Criteoでは独自のAIラボを開設し、研究者とエンジニアから成るチームが日々AIモデルの探究、テスト、調整を行いながら、Criteo広告プラットフォームをさらにスマートかつスピーディなものへと改良し続けています。
私はこのCriteoのすばらしいリソースが生み出す成果を、一般的なマーケターにもわかりやすい形のコンテンツにして提供することにしました。結果として、これは今年公開したコンテンツの中でも最も人気のあるコンテンツの1つとなりました。AI関連のテーマのウェビナーは1,000人を超える登録者を集め、またブログも約2,000ビューを獲得したのです」
2020年は対話型コンテンツの年
2019年後半、Criteoのコンテンツチームはセールスチーム、アカウントストラテジスト、コマーシャルチームのスタッフに聞き取りを開始。各チームの日々の業務、特に見込み顧客やクライアントとのコミュニケーションに役立つコンテンツはどういったものかを探りました。そうしたセールス観点からのニーズを踏まえ、これまでに20本以上の概要資料を作成しました。
しかし、Criteoには世界中に20カ所以上の拠点があり、各地域のチームによって事情はさまざまなため、この取り組みはまだ最初の一歩を踏み出したに過ぎません。これまで以上にグローバルコンテンツの無駄を省きながら、セールス活動と創出に注力していくことが、今年の目標です。
すべてのコンテンツが次の機会の創出につながり、またすべてのブログが各コンテンツの入口になれば理想的です。さらに、Eメールも活用してCriteoをもっと深く知ってもらうための機会を提供します。
2020年、私たちは見込み顧客がダウンロードしたアセットや、彼らがCriteoに期待していることを踏まえてEメールをより高度にパーソナライズし、実際に対話しているかのように感じさせるコンテンツの提供を検討しています。
優れたコンテンツは、優れたコミュニケーションの土台となります。今年は、これまで以上に多くの価値ある情報を提供していきたいと考えています。2020年も、Criteoの新しい取り組みにご期待ください。