2018年のマーケティングトレンドTOP4

更新日 2021年01月13日

2018年もめまぐるしく変化したマーケティング業界。あらゆる分野で指数関数的な変化が起きています。例えば、モバイル広告がデジタル広告の70%を超えるまでに急成長をしていますし、約60%の人が音声検索を使い始めています。B2Cビジネネスを手掛ける企業が最も好むコンテンツマーケティング戦略がSNSになり、B2Cマーケティング担当者の94%がコンテンツ戦略の一環としてLinkedInを使っているという調査結果も。Forbs Agency CouncilのScott Darrohnは、2018年のマーケティング業界で起きた変化のうち、特に次の4点に注目するようアドバイスしています。

1.  ハイパーフォーカスなコンテンツを作るべし

動画に写真、ブログやSNSの記事など、消費者は毎日数えきれないほどのコンテンツに接しています。この状況では、他社と同じようなコンテンツを作っても、消費者の心に強く訴えることはできず、期待しているような効果を得ることができないのは明白です。他社に抜きんでるには、浅く広くを狙うのではなく、ニッチでハイパーフォーカスなコンテンツを作ること。商品やサービスのコンセプトをとことん具体化して消費者にアピールするのです。例えばフィットネスセンターなら、単に設備や価格をアピールするだけでなく、 「忙しいお母さんのための体重トレーニング」や「50歳以上の人のための安全で効果的なボディービルディング」などのブログを書き、ニッチな層に訴えると良いでしょう。競合他社と同じようなコンテンツでは、消費者を飽きさせてしまうだけです。ただし、あまりに消費者の関心とかけ離れた内容にならないように注意を。消費者がすでに興味を持っているものとまだ知らないものとの中間、ちょうどいい「ニッチさ」を上手くみつけて、アピールしてください。

2. 音声によるSEO戦略を検討すべし

音声検索の普及は目覚ましく、2020年までに全検索の50%が音声で行われると予測するアナリストもいます。もし、御社がまだ音声検索をSEO戦略に取り入れていないなら、すぐに検討を始めるべきでしょう。音声検索で検索上位に食い込むためには、質の高いコンテンツが必要です。目標はGoogleアシスタントがユーザの質問に答えるときに、「POSITION ZERO」の状態にあること。「POSITION ZERO」は、通常のWEB検索を行ったときにページの最上部に表示される強調スニペット(Featured Snippets)ブロックのようなものですから、SEO戦略上、ここに食い込むことは非常に重要な意味を持ちます。音声検索に特化したコンテンツの検討を、ぜひ始めてください。

3. ミレニアル世代のニーズを満たすべし

ある調査では、ミレニアル世代はコンビニエンスストアをレストランよりも2倍も大切に思っていることが明らかになりました。これはマーケターにとって非常に重要なヒントです。そう、ミレニアル世代はショッピングにおいて「速さと便利さ」を何より重視しているということです。彼らをターゲットにするなら、「利便性」をアピールすることが欠かせません。彼らが求めるのは、「簡単に、すぐに見つかる答え」です。従来の単なるキーワード検索の発想は捨てましょう。ミレニアル世代の人が好んで使う言葉やフレーズを使いましょう。彼らは何かわからないことがあると、チャットを使って答えを見つける習慣があることを忘れないように。具体的な施策としては、動画をつくる・ユーザを巻き込んでSNSを盛り上げる・彼らのオンデマンドなライフスタイルに合わせた価値あるコンテンツを提供する・待ち時間なしで情報を提供できるアプリをつくるなどが有効でしょう。

4. AIを活用すべし

AIオートメーションの普及によって、企業と顧客とのコミュニケーションの在り方は大きく変わりました。ある調査では、回答者の15%が過去12ヶ月間に仕事でチャットボットを使ったと回答しています。御社の場合、ボットをデジタル戦略にどのように生かすことができるでしょうか?活用例を3つご紹介しましょう。

  • ウェブサイト訪問者と対話する
    AIボットがあれば、専用の従業員を雇わなくてもWEB訪問者と簡単にチャットすることができます。ボットは、一般的な質問に答えるようにプログラムされていて、ボットでは訪問者のニーズが満たせない場合は、人間が交代して対応します。ボットを使う場合も、ブランディングにはこだわってください。ボットの質疑応答は必ず御社オリジナルのものを使うようにしましょう。
  • 有望な見込み客を絞り込む
    有望な見込み客の管理は、マーケターにとって非常にやりがいのある仕事です。AIボットを活用して、販売ファネルのどこに顧客がいるのかを把握しましょう。ボットは会話をしたり、質問をしたり、質問に答えることができ、必要に応じて顧客を営業担当者に知らせることもできます。 Facebook Messengerボットのようなツールを使えば、ボットをソーシャルメディア戦略にも活用することが可能。直接顧客とやりとりしなくても、適切な製品に顧客を誘導することができます。
  • 経験をパーソナライズする
    顧客は個人的な経験が大好きです。ボットは、ユーザからのデータを取り込むようにプログラムすることができるので、顧客ごとにパーソナライズされた対応をすることができます。

以上、2018年に起きた注目すべきトレンドをおさらいしました。デジタルマーケティング業界では、2019年もさまざまな変化が起こることが予想されています。デジタルマーケティングの目標を確実に達成するために、最新のトレンドに常に耳を傾けてください。

出典:Mid-Year Review: The Top Four Digital Marketing Strategies Of 2018