「ホリデーシーズンに向けたマーケティング戦略は、早い時期から練っておく」。これは、もはやマーケターの常識です。そこでCriteoは、マーケターのスタートダッシュをサポートするための毎年恒例のイベント「ブラックフライデーカウントダウン」を、9月5日(木)にニューヨークのドリームダウンタウンホテルで開催しました。
今年のテーマは、「一貫性ある顧客中心の戦略でホリデーシーズンを制する」です。ゲストスピーカーには、マーケティング専門家として知られるFIGSマーケティング担当上級副社長のアレックス・ツェリン(Alex Tshering)氏と、ForwardPMXのパフォーマンスマーケティング担当上級副社長のマイケル・マクベイ(Michael McVeigh)氏をお招きし、ホリデーシーズンのマーケティング戦略策定に役立つ3つのヒントを伺いました。
1.顧客に親近感を感じさせるブランドストーリーを作る
FIGSは2017年から2019年にかけて、劇的な成長を遂げた企業です。ツェリン氏はFIGSが成長を遂げることができたのは、高品質な商品を提供しただけでなく、ロイヤルカスタマーベースを貫いたからだと考えています。
FIGSはこれまで、顧客ロイヤルティの向上と顧客維持を中核に据えた戦略を推し進めてきました。ツェリン氏は小売業者に、自社のストーリーに動画リターゲティングなどを活用したアウェアネスキャンペーンと、検討段階の顧客向けキャンペーンを組み合わせて提供することを推奨しています。同社のキャンペーンは、看護師や医師のストーリーをハイライトし、多忙な医療現場で高品質なユニフォームを使うメリットを紹介することによって、大きな成功を収めました。
2.過去のパフォーマンスを分析して、今年のホリデーシーズンに備える
マクベイ氏によると、ForwardPMXの顧客の57%がホリデーシーズン中に収益の30%近くを稼いでいるそうです。ライバルに勝つためには、過去のパフォーマンス分析をもとに、2019年のホリデーシーズンに向けた戦略を練る必要があります。
マクベイ氏は、ベンダーと連携して2018年のベンチマークを確認した上で、包括的な戦略を策定するよう勧めています。その際のポイントは、コンバージョン件数が突出するタイミングを見越して、その期間に備えることです。
3.「カスタマーファースト」なパーソナライズドマーケティング戦略を構築する
マクベイ氏によると、ForwardPMXのチームは同社のクライアントに、買い物客一人ひとりにパーソナライズされた広告を配信できるダイナミック広告クリエイティブを使うよう推奨しているそうです。
有能なマーケターなら、広告配信にあたって重要なのは、単に売りたい商品をプッシュすることではなく、顧客が探し求めている商品を提示することだと心得ているはずです。各社がプロモーションに力を入れ始めるこの時期にも、成功の鍵を握るのは広告のパーソナライゼーションです。あらゆる戦略で一貫して、「カスタマーファースト」なアプローチを提供し続けるようにしましょう。
今回のイベントでは、参加者全員が素晴らしい時間を過ごすことができました。イベントのハイライトは、こちらの動画でご覧ください。一貫性のある顧客体験を提供して、ホリデーシーズンのコンバージョンを最大化する方法について詳しく知りたい方は、Criteoの「 ホリデーシーズンのトレンド 2019 」をご覧ください。