世界各国に甚大な被害をもたらしている、新型コロナウイルス。一部の地域では収束の兆しが見えてきたと言われてはいるものの、日本を始め多くの国々では、まだまだ深刻な事態が続いています。
外出自粛、ソーシャル・ディスタンシング、在宅学習・在宅勤務・・・、このパンデミックは消費生活にも大きな変化をもたらし、オンライン・オフラインを問わず、多くの小売業者が危機的状況に直面しています。
しかし、この事態が永遠に続くわけではありません。私たちはいつかこの困難に打ち勝ち、日常を取り戻すことができるはずです。日常が戻ってきた際にいち早く痛手から回復し、消費者の新たなニーズに応えられるように、今、マーケターは何をすべきなのでしょうか。今回のブログでは、今、この時期に講じておきたい対策について、以下3つのヒントをご提案します。回復の兆しが見えたらすぐにローンチできるように、今から準備をはじめましょう。
1. 実店舗の再開に備える
ECサイトだけでなく実店舗を展開している企業・ブランドにとっては、実店舗を再開できるタイミングがひとつの節目となるでしょう。複数の店舗がある場合は、顧客行動と顧客生涯価値(CLV)をもとに需要やリテンション率を分析・予測し、どの店舗から再開すべきか慎重に判断しましょう。休業期間中に店舗や店舗に関するキャンペーンの最適化を徹底し、再開が決まったら、いち早くオーディエンスにオンラインでキャンペーンを展開し、来店を促してください。
2. 高価値な顧客獲得を目指す
回復の兆しがはっきり見えてきたら、新規顧客獲得を目指しましょう。限られたマーケティング予算を有効に使うためにも、ここで狙うべきは、御社にとって価値の高い新規顧客です。既存顧客の中から価値の高い顧客を特定し、彼らと類似性の高いオーディエンスに的を絞ってアプローチするための、キャンペーンを用意しておきましょう。そして回復の兆しが見え次第、アプローチを開始してください。
3. 顧客生涯価値を向上させる
予算が通常規模に回復したら、ショッピングジャーニーの重要なタイミングで予算を投下できるようにライフサイクルプログラムの増強を検討し、顧客生涯価値の向上を図りましょう。そのための準備として、まず、あらゆる購入チャネルの取引データを統合し、顧客のライフサイクルを把握します。次に、1回限りの購入者や離反が予測される顧客など、注視すべき重要なライフサイクルのセグメントを特定しておきます。そして危機的状況が去ったらすぐに、ディスプレイ広告やEメールなどを駆使して、これらのセグメントにアプローチし、顧客生涯価値向上のための第一歩を踏み出しましょう。
多くの企業にとって、この危機を乗り越えるためには、収束後の速やかな回復が欠かせません。今の状況を冷静に分析し、回復期に向けた準備を粛々と進め、機が熟したらすぐに動き始められるようにしておきましょう。そのためには、上記のとおり、優れたテクノロジーの活用が大きなカギとなります。Criteoでは、大切なビジネスパートナーである皆様が今の危機的状況において何をすべきか、そしてそのためには、どのようなソリューションが有効かを常に考えています。
Criteoからのサポートをご希望の場合は、ぜひお気軽にお問い合わせください。追って、ご連絡をさせていただきます。
なお、この危機を乗り越えるための戦略について、Criteoの見解を以下のコラムにまとめています。こちらも、ぜひ、あわせてお読みください。