新元号発表は4月1日!改元特需で注目のマーケットとは

更新日 2020年12月21日

2019年4月30日に天皇陛下が退位されるのに伴い、平成が終了。皇太子殿下が即位される翌5月1日からは新しい元号の時代が始まります。新元号発表は4月1日。新しい元号はいったい何になるのか、今から楽しみですね!

そんな中、巷では今回の改元による消費の拡大に注目が集まっています。昭和天皇崩御に伴って行われた前回の改元(昭和⇒平成)の際はとにかく自粛ムード一色でしたが、今回は崩御による改元ではないため、逆に祝賀セールやキャンペーン、イベントなどが行われ、個人消費が伸びることが予想されているからです。また、改元の年ならではの恩恵を受け、改元特需に沸く業界も。改元の年には何が売れるのか、過去の例を参考に考えてみましょう。

1)印刷

まず、誰もが思い浮かべるのは印刷業界。これまで「平成」を使っていた印刷物を新元号版に刷り直すケースが増えると予想されることから、安倍首相が新元号の発表日を公言した直後、印刷関連企業の株式が急上昇。特に元号を多用する官公庁の印刷物を取り扱う企業は、特需の恩恵を受けそうです。

2)印鑑

前回の改元で特需に湧いた印鑑業界は、今回の改元でも恩恵を受けること間違いなしと言われています。前回の改元で売れたのは「平成」の2文字の上や下に2本線がついた「消し棒付き印鑑」。これを押せば「昭和」の文字を2重線で消し、平成に修正できるという優れもので、役所や企業からの注文が殺到、約20億円を売り上げたということです。まさに改元特需ですね!今回は新元号発表から改元までの期間が短く、印刷物の刷り直し対応が間に合わない・・・というケースも多そうですから、「消し棒付き印鑑」の需要は前回より増えるかもしれませんね!

3)ブライダル

そして忘れてはならないのが、ブライダル業界。2000年に「ミレニアム婚」がブームになったように、新元号の最初の年に結婚したいと考える人が増える可能性が大きく、第一生命経済研究所では、今年、結婚による需要は最大780億円になると試算しています。

4)記念品

自粛ムード一色だった前回の改元と違い、お祝いムードいっぱいの今回の改元では、各地で改元記念イベントやキャンペーンが行われるはず。それに合わせて期待されているのが、記念品や期間限定商品の特需。すでに天皇陛下の退位が発表されて以降、「ありがとう、平成」や「平成最後の○○」と銘打った商品はたくさん出てきていますよね。新元号が発表されれば、またいろいろな商品が売り出され、広く人気を呼びそうです。

5)旅行

改元に合わせて10連休になることから、今年のGWは海外・国内を問わず旅行関連の需要が伸びています。また、改元に伴って皇室の行事や日本の伝統に注目が集まることから、出雲大社や伊勢神宮、京都や奈良など皇室ゆかりの地への『聖地巡礼』ブームの到来、そしてそれに伴う地方への消費拡大も期待されています。

これ以外の業種でも改元に合わせたキャンペーンを打ち出す業界も多いはず。5月1日まであと1ヵ月あまり。新たな時代の幕開けを笑顔で迎えられるよう、しっかり準備して臨みたいですね。