急成長を続ける日本の動画広告市場 ~2020年の市場規模は2900億円に

更新日 2021年01月13日

半数以上の人が、買い物前に動画を探す

Criteoが予測したとおり、2018年は動画広告市場が驚くべき成長を遂げ、今や動画広告は最もエンゲージメント効 果の高いマーケティングフォーマットとなっています。

その背景として、スマートフォンで動画を視聴する習慣が国や地域、世代を超えて一気に定着しつつあることが挙げられます。Googleの調査では、「買い物の前に動画を探す」と回答した人は全体の50%超。YouTubeで商品やサービスの使い方を説明する、いわゆる「ハウツー動画」の検索数は前年比70%も増えていることが明らかになりました。ちなみに、ハウツー動画で特に人気の高い分野は、日曜大工(DIY)、美容、そして料理でした。さらにGoogleは、約53%のスマホユーザが、サイトやアプリにハウツー動画を用意している企業に対して「好感が持てる」と回答したという調査結果も明らかにしています。

2018年の日本の動画広告市場は約1,834億円に

日本でも、動画広告市場は目覚ましい成長を続けています。サイバーエージェントが2018年8月~10月に行った調査によると、2018年の国内動画広告市場は過去最高の約1,843億円に。実に前年比+134%の成長を記録しました。今後も、オンラインメディアにおける動画フォーマットの拡大や動画専門メディアの普及などを背景に、動画広告市場は急速な成長を続ける見込みで、その市場規模は2019年には2,312億円、2020年には2,900億円、2024年には、なんと4,957億円に達する見込みです。動画広告のフォーマットが多様化、選択肢がさらに広がる見込み

広告商品別の成長予測を見てみると、成長を牽引しているのはインストリーム広告(動画コンテンツの間に挿入されて表示される広告)とインフィード広告(Webサイトやアプリのコンテンツとコンテンツの間に表示される体裁の広告)の2つ。サイバーエージェントでは、従来はインフィード動画広告を提供してきたSNSなどのサービスにおいて、新たにライブ配信コンテンツ向けのインストリーム動画広告の提供が始まるなど、「インストリーム動画広告需要の拡大に向けた新たな取り組みが見られた」と分析しています。また、縦型フォーマットなど、ユーザの動画視聴行動に最適なフォーマット提供に向けた研究や商品の開発が進んでいること、ゲームやコミックなどのアプリ内で提供される動画リワードのような新たな広告フォーマットの需要が拡大していることを挙げ、動画広告フォーマットの多様化が進みつつあることを指摘、今後は動画広告を採用する際の選択肢がさらに広がっていくと予想しています。

動画広告市場、今後の課題は?

一方、サイバーエージェントの調査では動画広告市場の拡大とともに、広告主やユーザからは「動画広告の安心・安全な広告出稿環境の整備」や、「公正な広告流通に関するさらなる情報開示」を求める声が挙がっていることに触れ、引き続き動画広告市場が成長していくためには、安心・安全な利用環境と透明性の高い広告取引環境の整備を通じて社会的な信頼を得ることが欠かせないと指摘しています。しかし、安心・安全で、なおかつ効果の高い動画広告運用をブランドや企業が自力で行うのは、至難の業です。質の高い動画広告でユーザの信頼を勝ち取り、企業価値や売上を高めるためには、優れたパートナーの存在が欠かせません。御社のビジネスの内容とゴールを把握した上で、健全かつ安全な広告運用のソリューションをカスタムメイドで提供できるパートナーを捜しましょう。

もちろん、Criteoでも動画広告に関する優れたソリューションをご用意しています。特に多くのお客様に支持していただいているのは、Criteoダイナミックリターゲティングに動画広告を組み合わせた動画リターゲティング広告ソリューション・「インタラクティブビデオ広告」です。この優れたソリューションを活用すれば、パーソナライズされた動画リターゲティング機能によって、関連性の高い商品をダイナミックな動画広告の中で紹介することができ、結果として視聴者のブランドロイヤルティ向上、コンバージョン促進が可能に。インストリーム、アウトストリーム、あるいはアプリ内にも対応できるインタラクティブビデオ広告について、詳しくは下記を御覧ください。

動画リターゲティングその仕組と重要性