年度末、みんなは何にお金を使う?~日本版・春のショッピングトレンド

更新日 2021年01月13日

立春も過ぎ、寒い中にも春の気配が感じられるようになりました。日本では春に進学や就職など新たなスタートを切る人が多いこともあって、他の季節とは違う消費の動きが見られます。Criteoでは2019年のデータをもとに、新年度を迎えるこれからの時期に消費が特に活発になる5分野についてリサーチし、具体的にどのような傾向が見られるのかを分析しました。

1.求人

新年度の始まりにあわせて就職・転職活動を始める人が増えるため、3月に入ると求職活動が活発になり、求人案件への応募数は23%、求人サイト全般のトラフィックは19%も増加。この傾向は新年度の初めまで続き、4月は応募数27%、サイトトラフィック20%増を記録しています。求人中の企業なら、労働者の就労意欲が活発になっているこの時期に求人広告を出すのが効果的でしょう。

2.不動産

進学や就職、転勤などで引っ越しが多いのも、この季節の特徴。当然ながら良い物件は早めに埋まってしまうため、転居予定のある人たちの動きは、年々早まる傾向にあるようです。2019年には早くも2月にはサイトへのトラフィックや問い合わせ件数が増加し始め、2月半ばのピーク時にはトラフィックが16%、問い合わせは20%も増加しています。早めに転居先を確保する人が多い分、年度末に近づくに従って市場の動きは穏やかに。続いて注目すべきは家具やインテリアの市場。そう、転居先を確保した人たちが、新居で使う家具やインテリアのセール情報を探し始めるのです。同じ理由で、冷蔵庫や洗濯機といった電化製品の販売も増え始めます。

3.PC周辺機器

進学や就職を機に、パソコンやタブレットなどPC周辺機器を買い揃えたり買い替えたりする人が多く、年度末から年度初めにかけては、これらの市場の動きも活発に。サイトトラフィック・売上ともに3月に入ると同時に上昇を初め、年度(3月)最終週には売上が46%増に。サイトトラフィックも15%増を記録しました。

4.旅行

年度~年度初めにかけては、大学生の卒業旅行、春休みの家族旅行、お花見、GWと、旅行やおでかけをする人が増えるシーズンです。Criteoの調査でも、3月初旬に旅行サイトへのトラフィックが16%増、旅行チケットの予約は20%増を記録。3月下旬にかけて、いったんサイトトラフィックは落ち込みますが、GWの旅行の駆け込み予約が入る4月中旬以降はまた盛り返してくることが見て取れます。

5.ファッション

暑いコートを脱ぎ捨てて、春らしいワードローブに着替えたい、新生活に向けてスーツや靴を新調したい・・・という人が増える季節、ファッション関連の売れ行きも良好です。昨年のデータでは、3月の最終週にはスカートやシャツなどファッションアイテムの一部の売上が急上昇し、増加率は220%にも上ります。

別れと出会い、終わりと始まりがほぼ同時にやってくる春は、日本人にとって特別な季節。春ならではの消費の動向を先読みして、サイトトラフィックや売上を伸ばすためのキャンペーンを行いましょう。

年度末のショッピング傾向のフルリポートのダウンロードはこちらから。