今回お伝えするのは、実店舗に来店した顧客にもっと上手く売り込むための方法ではありません。また、店内の客の流れを改善するヒントや、価格設定についてのアドバイスでもありません。
このブログでお伝えしたいのは、以前、御社の実店舗で購入したことのある顧客(御社でも最も高価値な資産の1つのはず)にアプローチし、再び実店舗へと足を運んでもらうための方法です。ポイントは、オンラインディスプレイ広告を活用すること。まずは、オンライン上で御社の顧客を見つけることから始めましょう。ここでは、その方法についてご紹介します。
見えないオーディエンス
NRF(National Retail Federation: 全米小売協会)の調査によると、今もなお、売上の90%は実店舗で発生しています。また、Criteoが世界の1万人の買い物客を対象に行った調査では、その70%以上が「オンラインショッピングが好き」と回答しましたが、「時間があるときは実店舗でのショッピングも楽しむ」と回答した人も同じくらいいました。
つまり、今も実店舗の魅力は健在だということです。しかし、問題はそう簡単ではありません。実店舗への訪問を促すには、買い物客が1日の中で最も長い時間( このリポートによると約6時間)を過ごすオンライン上で彼らにリーチするのが効果的です。
しかし、Criteoの小売業者に関するデータによれば、広告主がアプローチできるはずのオーディエンスの53%がオフラインでしか買い物をしない人々であり、デジタルキャンペーンでは彼らにリーチできていないことが明らかになっています。つまり、基本的に彼らは「見えないオーディエンス」なのです。
実店舗の顧客を見つけ出し、つながろうでも、ご安心ください。幸い、このギャップを埋めるための画期的な方法があります。Criteoのようなソリューションパートナーを活用すれば、御社のオフラインの売上データをオンライン上のアクティブな買い物客とマッチングさせて、彼ら1人ひとりについて、オンライン/オフラインでの行動や好みを明確に把握することができます。そして、そのインサイトに基づいたパーソナライズドディスプレイ広告を配信し、オフラインの顧客にオンライン上で魅力的な商品や店舗情報を提示することによって、彼らを実店舗に呼び戻せるようになるのです。
ここで、典型的な実店舗向けのコンバージョンキャンペーンの仕組みをご紹介しましょう。
- 御社のサイトの店舗情報ページにタグを追加して、オンライン上の意図情報を取得する(買い物客のカテゴリー、商品に対する興味・関心など)。
- 御社のオフラインの売上データをソリューションパートナーに渡す。パートナーはそれをシステムにオンボーディングし、彼らのオンラインユーザのデータプール内でマッチングさせる。
- オンライン上でマッチングした買い物客に、オフラインとオンラインの両方のデータセットから抽出したインサイトを用いて、パーソナライズされたダイナミックディスプレイ広告を配信する。この際、広告クリエイティブや商品、店舗情報は、効果を最大化できるように、買い物客1人ひとりに合わせてカスタマイズされる。
- 実店舗での実際の売上にもとづき、成果を測定する。
最適なソリューションをみつけよう
オンライン上でいまだ特定できていない買い物客とつながるためには、次のようなメリットや機能を提供できるパートナーを探さなくてはなりません。
- 決定論的手法を駆使してマッチ率60%以上を達成できる(確率的手法によるマッチングよりも決定論的手法によるマッチングの方が正確性が高いため)
- 買い物客に関する大規模なデータプールを所有している(プールが大きいほどマッチ率も高まる)
- あらゆるチャネルのユーザの行動 / 購入意欲についての分析し、その結果にもとづいてパーソナライズされた商品レコメンドを作成・提示できるAIテクノロジー
- 顧客1人ひとりにパーソナライズされた広告クリエイティブや店舗情報を配信できる、ダイナミッククリエイティブ最適化テクノロジー
- 実際の取引データにもとづいた実店舗のアトリビューションに関する分析レポート
小売販売を加速するオンライン広告のパワー
オンラインディスプレイ広告は、Eコマースだけのためのものではありません。オフラインデータを取り込んで点と点をつなぎ、オンラインデータのパワーと効率性を利用して、実店舗での販売を加速させることができるのです。オンライン上でリーチできるオーディエンスを増やして彼らに対する理解を深め、シームレスなショッピング体験を提供すれば、実店舗での売上を大きく拡大できるはずです。
オンラインとオフラインの顧客をつなげる方法について詳しく知りたい方は、Criteoにお気軽にお問い合わせください。