ハロウィーンは「おうちで過ごす」が67.5%
全国19都道府県に発令されていた緊急事態宣言が2021年9月30日、ついに解除されました。飲食店の営業再開や旅行予約の急増など明るいニュースが相次いで報じられる一方で、リバウンドを懸念する声も。解除後の感染状況がどうなるかが不明なため、今年のハロウィーンシーズンは、期待と不安の入り混じった独特の雰囲気の中で過ごすことになりそうです。
特に大勢の人が集まるパーティーやイベント、会食は、今年のハロウィーンも自粛ムードが続きそう。楽天がおこなったハロウィーンに関する意識調査で、今年のハロウィーンをどこで過ごすかを聞いたところ、全体の67.5%が「家の中」と回答。「外」と答えた人は24.3%にとどまっています。
ハロウィーンの聖地・渋谷は今年も#Stay Virtual
そんな中、各社が打ち出しているハロウィーン企画は、昨年に増してバーチャルなものへと進化を遂げています。
コロナ前はハロウィーン当日の大混雑が社会問題化するほどの賑わいを見せた渋谷では、昨年に引き続きKDDIを中心とする企業が「バーチャル渋谷 au 5G ハロウィーンフェス」を開催。昨年40万人を集めたオンラインフェスを今年はさらに進化させ、リアルとバーチャルの融合体験として、自分自身のアバターを作成できる株式会社Pocket RD の完全自動アバター生成システム「AVATARIUM (アバタリウム)」と連携した取り組みを実施。スマートフォンアプリと「au Style SHIBUYA MODI」や「GINZA 456 Created by KDDI」などの商業施設に設置されたスキャナーで簡単に作成できるオリジナルアバターを作成し、好きな衣装を着せたアバターでオンラインフェスを楽しめるようになっています。
出典:KDDIプレスリリース
ディズニープリンセスのパーティーもオンライン
ウォルト・ディズニー・ジャパンは10月23日(土)にオンラインイベントとして「ディズニープリンセス ハロウィーンパーティー 2021」を開催。これに先立って公開されている特設サイトでは、ダウンロードして、おうちでプリンセスのティアラを制作できるスペシャルコンテンツやプリンセスになるためのレッスンブック、スマートフォンでキラキラな撮影ができるスペシャルカメラが提供されているほか、キラキラハロウィーンの特別映像も公開中。パレードやパーティーに参加できない子どもたちも、プリンセスになりきって楽しめそうですね!
©Disney 出典:ウォルト・ディズニー・ジャパン プレスリリース
皆で集まりたい!を叶えるプランも・・・
いくらヴァーチャルコンテンツが充実しようとも、やはりリアルで集まりたい!みんなと一緒に楽しみたい!という人も多いはず。緊急事態宣言の解除を背景に、ハロウィーンを楽しみたい人たちをターゲットにしたリアルな企画も、今年は少しずつ復活してきています。
このうち、クラシックな大型車両を活用した都市型周遊クルージングサービスを提供する株式会社アップスターは、レトロな2階建て「ロンドンバス」に乗って、ハロウィーンを楽しめるツアーを10月30日と31日に開催することを発表しました。バスを借り切り、ランタンやガイコツのオブジェでハロウィーン仕様にコーディネートされたバスで東京の街をクルーズしながら、仲間と一緒にハロウィーンを楽しめるというこのツアー、実は昨年も開催され「飲食店では大人数で騒いでいると、人目が気になる」というグループから好評を得たことから、今年も開催されることになったそうです。
ロンドンバスを貸し切れるハロウィーンクルーズ。出典:株式会社アップスタープレスリリース
また、ホテル インターコンチネンタル 東京ベイ(東京都港区海岸)の「イタリアンダイニング ジリオン」で魔女が仕掛けるスタイリッシュでゴシックな怪しい空間で楽しむハロウィーンナイトを10月1日~31日までの期間限定で開催します。期間中は、店内をパープルの光とスモークで魔女が棲む怪しい世界に演出し、魔女からのウェルカムサービスとしてスモークでゲストをお出迎え。黒と赤のハロウィーンカラーで彩られた料理を楽しめるディナーコースと、魔女が仕上げるハロウィーンオリジナルカクテルを楽しむことができます。
ハロウィーンナイト。パープルの光とスモークで演出された空間での晩餐会を体験できる。出典:ホテル インターコンチネンタル 東京ベイプレスリリース
今年も「ハロウィーンはおうちで」の傾向は続いていますが、昨年との大きな違いは、何と言っても緊急事態宣言が解除されたこと。おうちで過ごすか、外で過ごすかが選びやすくなったことが、どの程度人々の動きに変化をもたらすのか、後に控えるホリデーシーズンの行方を占うためにも、今年のハロウィーンの動向を注意深く見守りたいものです。