既存産業✕ITのチカラ=X-Tech
「フィンテック」「メドテック」「アグリテック」など、最近本当によく耳にするようになった「◯◯テック」という言葉。これらは、俗に「X-Tech(エックステック)」と呼ばれ、簡単にいうと「既存産業にITの力を活用し、今までにない新たな価値や仕組みを提供すること」と定義することができます。
例えば、フィンテックは「Finance(金融)」×「Technology」の造語で、「金融サービスと情報技術を結びつけたさまざまな革新的な動き」を指し、身近な例ではスマートフォンを使ったキャッシュレス決済や送金システム、仮想通貨市場、クラウドファンディングなどが挙げられます。
そのほかにも電子カルテやゲノム治療などを可能にしたメドテック(医療✕テクノロジー)や、Eラーニングやデジタル教材に代表されるエドテック(教育✕テクノロジー)などがあります。かくいう私たちCriteoが手掛けるデジタル広告の分野も、従来の広告ビジネスと最新のテクノロジーが融合して生まれた「アドテク」と称されています。
出典:総務省「ICTによるイノベーションと新たなエコノミー形成に関する調査研究」(平成30年)
X-Techが生み出す新たな市場
X-Techは既存産業に新たな付加価値を生み、大きな市場を作り出しています。もちろんアドテク市場も例外ではなく、テクノロジーの進展とインターネットの普及は、広告市場の構図を大きく塗り替えつつあります。具体的な数字を見てみると、インターネット広告費はここ数年で飛躍的に成長を続け、2017年時点で1.5兆円に。従来のマスコミ4媒体広告(テレビ、ラジオ、新聞、雑誌広告)からインターネット広告への移行が顕著になっています。ネット広告費の内訳は、ディスプレイ広告、リスティング広告、成果報酬型広告など多様な取引が含まれており、広告を表示する端末についてもデ
出典:総務省「ICTによるイノベーションと新たなエコノミー形成に関する調査研究」(平成30年)
X-Techには何ができるのか?
技術革新とインターネットの普及を背景に今も台頭を続けるX-Techですが、そのビジネスモデルは一様ではなく、大きく分けて以下の4つのビジネスモデルが見られます。
- 販売: 消費者の閲覧・購買データを付加価値として活かすビジネスモデル。ECサイトやアプリなどを中心にリテールマーケティングの分野で広く活用されている。
- マッチング: 個人と個人もしくは個人と事業者を直接つなげるビジネスモデル。フリマアプリや自働配車アプリ、求人など幅広い分野で活用が進んでいる。
- リマインド/警告: ユーザーの行動履歴などをもとに異常を察知し、ユーザーに知らせる機能を提供。主にセキュリティや医療の分野で活用が進む。
- アドバイス: ユーザーの行動履歴や属性などのデータを収集・分析してアドバイスを提供する。金融、健康管理の分野で活用が進んでいる。
X-Techの台頭は、インターネットの普及とともに進んでいたデジタルトランスフォーメーションを企業や消費者が受け入れたことの証左でもあります。つまり、人間のチカラに変わるリソースとしてデジタルのチカラを認め、これを受け入れた結果であるということです。少子高齢化による労働力不足が深刻化するこれからの時代、X-Techはますます私たちの生活に欠かせない存在となっていくことでしょう。
ただし、単に既存のビジネスにテクノロジーを活用すれば、新たな付加価値が生まれるというわけではありません。まずは、自社のビジネスが、どんなビジネスモデルと親和性が高いのかを十分に見極める必要があります。
アドテックの分野で、どんなビジネスモデルがふさわしいのか、どんなテクノロジーを投入すれば売上や顧客ロイヤルティの向上に繋げられるのかに迷ったら、ぜひCriteoにご相談ください。世界トップレベルのAIテクノロジーで御社のビジネスを成長に導くご提案をさせていただきます。