急成長を続けるコネクテッドTV
テレビとインターネットを組み合わせたコネクテッドTV(別名:スマートTV)の普及が勢いを増しています。NetflixやAmazon Prime Video、HuluなどのコネクテッドTV大手はユーザー数を増やし続け、アメリカではコネクテッドTVのユーザーはすでに約1億8,000万人を超えています。その勢いはとどまることを知らず、一部には2020年には約2億410万人に達するという予測もあるほどです。もちろん、アメリカ以外の国や地域でもコネクテッドTVの市場が盛り上がりを見せ始めており、今後、アメリカと同様にユーザー数の爆発的な増加が予想されています。
これに伴い、コネクテッドTV広告への需要も高まっています。アメリカで動画広告サービスを手掛けるエクストリーム・リーチ社は、2018年に動画インプレッションでコネクテッドTVがモバイルのシェアを上回ったことを報告しました。同社の調査によると、2018年第3四半期には動画インプレッション全体の約38%がコネクテッドTVによるものであり、モバイルによるものは約31%にとどまりました。前年の同時期にはコネクテッドTVが14%、モバイルが39%だったことを考えると、コネクテッドTV広告市場がいかに急速に拡大しつつあるのかがよくわかります。
コネクテッドTV広告のメリットとは?
コネクテッドTV広告には、従来のTV広告と同じく、多くのオーディエンスにリーチできるというメリットがあります。また、コネクテッドTVのユーザーは広告動画をよく見る傾向にあることが指摘されていて、前述のエクストリーム・リーチ社の調べでは、コネクテッドTV広告の視聴完了度は(スキップできない設定なっているものも含めて)約94%にも上ることが明らかになりました。
しかし、なんといってもコネクテッドTV広告最大のメリットは、オーディエンスに合わせたターゲティングができるということでしょう。広告主は主に1stパーティのデータを活用してオーディエンスの興味・関心を分析、その結果にあわせて広告をパーソナライズし、各オーディエンスに最適な広告を表示、コンバージョンを促すことができるのです。しかも、従来のテレビ広告は「テレビ」というデバイスでの表示に限定されていましたが、コネクテッドTV広告はPCやスマートフォンなど複数のデバイスをまたいで広告を表示・拡散することができるようになったのです。
こうしたコネクテッド広告への需要の拡大を背景に、広告主がコネクテッドTV上で展開するキャンペーンを一括購入できるコネクテッドTVプラットフォーム(Rokuやサムスンなど)やアドテク企業が増えつつあります。こういった企業はメディアのコネクテッドTV広告のインベントリー拡大を図っており、メディア自体もコネクテッドTVのオーディエンスを増やすことによって、広告主の需要拡大に対応しようとしています。
求められるのはワンランク上の動画広告
このように、今後ますます一般化していくと考えられるコネクテッドTV広告ですが、その効果を最大限に引き出すには何が必要なのでしょうか?
まず欠かせないのは、すぐれた動画クリエイティブです。見ごたえがあり、インタラクティブであり、ユーザーとのエンゲージメントを促進するような動画広告であることがかかせません。そして、広告配信のネットワークも欠かせません。コネクテッドTVのみならずYou TubeやFacebookなどのSNS、そして各種デバイスの垣根を超えて配信できる体制を整えましょう。最後にレポーティングの機能も重要です。配信して終わりではなく、配信した結果を専用プラットフォームでデータとして解析して、これまでのTV広告では不可能だったインサイトのレポーティングを作成し、次に生かしていく仕組みの構築も必須でしょう。
これからコネクテッド広告に取り組もうとしているマーケターの皆さんには、まずはコネクテッド広告の現状と仕組みを把握した上で、御社にふさわしいパートナーと連携してコネクテッドTV広告キャンペーンを検討することをおすすめします。すでに動画リターゲティングの分野において実績を積み、世界的に高い評価を得ているCriteoに、どうぞお気軽にご相談ください。