過半数が「メイクの頻度が減少」と回答
新型コロナウイルスの感染拡大によるニューノーマルな生活が始まって、2回目の春がやってきました。働き方や余暇の過ごし方が変わったことによって、それまで「当たり前」だった習慣が変わってしまったという人も多いことでしょう。
メイクに関する習慣もその1つ。感染予防のためにマスクを着用する時間が増えたことがきっかけで、「メイクをしなくなった」、「メイクの仕方が変わった」という女性が増えています。アンケートサイト「VOICE NOTE MAGAZINE」が2021年3月に女性約600人を対象に行った調査で「コロナ流行後のメイク頻度はどうなりましたか」と聞いたところ、「減った」と回答した人が54.4%と過半数を上回りました。
出典:VOICE NOTE MAGAZINE
メイクをする頻度が減った理由としては、「メイクをしてもどうせマスクで隠れてしまう」「マスクにメイクがついて不快」、そもそも「リモートワークになって外出する機会が減ったので、メイクをする必要がなくなった」という声が多く聞かれました。
確かにせっかくきれいにファンデーションを塗って、チークをはたき、口紅を塗っても、マスクをすれば顔の大部分は隠れてしまいますし、ファンデーションや口紅がマスクにべったりついてしまうのは気持ちの良いものではありません。
VOICE NOTE MAGAZINEの調査でも、マスク着用時には一部にしかメイクをしないと回答した人が、全体の48%にのぼりました。
出典:VOICE NOTE MAGAZINE
「口紅をする頻度が減った」が、41%超
では、その「一部」がどこかというと、もちろん、マスクをしていても見える目の周りのメイクです。「マスク着用時に行うメイクは?」という問いには、「眉メイク」と回答した人が最も多く、全体の78.6%、次いで「アイメイク」が74.5%と続きました。
実際、眉やアイメイク関係のコスメの売れ行きは好調で、VOICE NOTE MAGAZINEの調査でもコロナ流行前に比べて使うことが増えた化粧品のTOP3は「アイシャドウ」「アイブロウ」「マスカラ」で、いずれも目や眉に関係するコスメでした。回答者からは、「メイクの楽しみが、アイメイクのみになったので、気分によってアイシャドウのカラーを変えるようになった」、「マスクをしていると、目だけが強調されるので、アイシャドウを明るい色にして、可愛くしたいから、よく使う」、「マスク以外で顔の出る部分は、眉・目なので、きちんとこの部分はメイクするようになった」等の声が寄せられています。
出典:VOICE NOTE MAGAZINE
逆にマスクで隠れてしまう部分に使うコスメは使用頻度が減っており、特にマスクに付着してしまいがちな「口紅・リップ」については、全体の実に41.8%が「利用頻度が減った」と回答しています。
マスクをしているからこそ人の目が集中するアイメイクに力が入る一方、隠れてしまう部分はノーメイクでいいや・・と割り切る女性が多いようですが、中には「リップやチークを塗っていないので、マスクを外したときの顔色の悪さに自己嫌悪」「下半分をメイクしていないので、人前でマスクが外せなかった」とい声も。「無駄なメイクはしたくない、けど、いざというときにすっぴんを見られるのには抵抗がある」という葛藤を抱えている女性も少なくないようです。今後はマスクに口紅が付きづらくなるコーティングリップや、ファンデーションをマスクで蒸れにくくする化粧直しミスト、もしくはマスクに色がつきづらいよう配慮されたコスメにますます注目が集まりそうです。